ふじてんサマーゲレンデをスノボのオフトレとして効率的に使う方法

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「せっかくうまくなったのに、次のシーズンで下手になるのが嫌!」

そんなスノボのオフトレに悩んでいる人向けにふじてんサマーゲレンデを効率的に使う方法を紹介します。サマーゲレンデは雪とは多少感覚が異なるので、サマーゲレンデ特有のポイントがあります。今回はふじてんのサマーゲレンデの攻略法と題してお話しします。

サマーゲレンデに行く前の準備

まず最初に一番気になるのは、板が傷つくのかどうかだと思います。結論を先に言えば、ふじてんのブラシはやわらかめなので、ワックスを多少厚めに塗れば問題ないです。それでもまったく傷つかないとはいかないので、新品のボードやお気に入りのボードは使わない方がいいと思います。

どれくらい板が傷つくのかは、以前の記事に画像付きでまとめてますので、そちらを見てください。

【画像あり】ふじてんサマーゲレンデで板はどれくらい傷つくの?

次に、サマーゲレンデの服装についてです。基本的には長袖・長ズボン・プロテクター着用は必須です。肌を露出してて転ぶと、ひどいことになります。プラスチックに似た材質のブラシの上を滑るわけですから、転んだらとても痛いです。というか皮膚がむけます。。

あと、重要なポイントとしてグローブはミトングローブをするようにしてください。

決して、ゴムがついた作業用の手袋はしないですください。ゴム付きの作業用手袋では、下手をすると剥離骨折します。

これは、転んだ時にゴムがついた手袋でブラシをさわるとひっついて離れないかです。このとき、転んでいるわけですから体は進みますが、手だけひっついて離れなくなるわけです。。。肩を痛めるか、最悪剥離骨折を起こしてしまいます。。。。

ですので、それを防ぐためにもミトングローブだと安心です。指がくっついているので、手をついたときにブラシの間に指がはさまることもありません。

詳しくは、こちらの記事をみてください。

サマーゲレンデの服装で知っておきたい7つのポイント!

初めての人のためのふじてんサマーゲレンデ攻略法

STEP1:初心者用ブラシで練習

さて、準備ができたら滑りだします。でも、いきなりリフトに乗るのは止めましょう。はじめてブラシを滑るのであれば、初心者であることを意識しましょう。

ふじてんではブラシ初心者のためにコース脇に、ブラシ初心者のためにブラシを体験できるコースがあります。だいたい20mくらいのとっても短いコースですが、まずはこのコースで直滑降から停止をしましょう。実際のブラシよりもさらにやわらかめなのでブラシ初心者にとってはいい練習です。ただし、たまに草がボーボーのときがあるので、そんなときは無理にそこで滑る必要はないです。

ふじてん.002

ブラシ初心者は初心者練習コースでブラシの感覚をつかもう

はじめてブラシを滑る場合に大切なのは、「まっすぐ滑ること」と「ちゃんと止まれること」です。

雪上とブラシの感覚の違いをまずは体験しましょう。雪上とブラシの違いと言っても、雪上で普通に連続ターンができるのであれば、この直滑降から停止も難なくできると思います。

直下降にするためには、ジャンプして直下降になりましょう。たぶんノーズドロップのような重心移動で直滑降にすることは難しいと思います。それはブラシがずれにくいからです。(*あなたの技術がないからできないというわけではないです。)

今回のポイントは、「まっすぐ滑ること」と「止まれること」なので、ノーズドロップをする必要はありません。

板を付けたら、ジャンプでもなんでもいいので、直滑降になりましょう。このときに、ヒールサイドに乗りすぎないようにしましょう。直滑降のポイントは、板に対して腰と頭の位置が真上にあるようにしましょう。

直下降になったら、まずはかかと側で止まります。ポイントは前足に重心を置いて、後脚を振り出すようにして板を真横にしましょう。

前足の上に重心をもってくることで、板の操作がしやすくなります。前足の真上に左腰と頭が、来るようにして、前足をコンパスの支点のように使って後脚を振り出しましょう。

そして、かかと側ができたらつま先側でも同様にして止まる練習をしましょう。ポイントはかかと側と同じです。直滑降の姿勢を作ったら前足に軸を置いて、後脚を背中側に蹴り出しましょう。サッカーのバックパスを行うイメージです。

STEP2:実際のコースで止まる練習をしよう

そしてある程度、感覚をつかだらリフトに行きましょう。

まず、大切なのはブラシの感覚に慣れることです。最初から飛ばさないように注意をしましょう。

先ほどの初心者用ブラシで練習したことをゲレンデでもやってみましょう。

前足に軸を置いて、後脚をコンパスのように振り出して滑りましょう。あくまで前足に軸を置いて、止まるときだけ両足均等荷重にしましょう。

止まるときまで前足に荷重したままだと、それこそコンパスのように回り続けてしまいます。ですので、止まるときは両足均等荷重でしっかりととまるようにしましょう。

STEP3:目線を先行させてターンをしよう

そして、かかと側つま先側でずらす感覚が覚えてきたら、徐々に上半身の先行動作でターンするようにしましょう。上半身の先行動作と聞くと難しく聞こえるかもしれませんが、ようは「目線を行きたい方向に常に向けるようにしましょう」ということです。このとき行きたい方向に指を差しながら滑ると、とてもわかりやすいです。

目線についてはカービングターン基本中の基本「棒立ちターン」を徹底解説!のSTEP4:目線は常に進む先を見る!を参考にしてみてください。gif付きで分かりやすく解説しています。

このように目線を行きたい方向を見続けることで、上半身に自然なローテーションがかかります。板に対して乗っているポジションがよければ、板は勝手に回ってきてくれますので、連続ターンがスムーズにできます。

このときに、うまくできない理由としてよくあるのが、頭がターン内側に傾いてしまうことです。いわゆる内傾です。低速で頭がターン内側に入ってエッジが立ってしまうと、遠心力の力が弱いため、転倒につながります。

ですので、最初のずらしを練習するときは頭が常に板の真上にあるように心がけましょう。そうするだけで、安定度はかなり増します。

STEP4:徐々にスピードを上げてカービングをしてみよう

板をずらすことに慣れてきたら、スビードを少しずつあげてみましょう。そして、このときにポジションを徐々に板の真ん中に変えていくとカービングに近づいていきます。

ブラシではこの前後(ノーズ・テール方向)のポジションによって滑りがかなり変わります。前足にポジションがあると、後脚が振り出されやすく、カービングターンになりにくいのです。

ですので、カービングターンをしたいのであれば、常に板の真上に重心があるようにしましょう。

棒立ちターン資料.034

重心が板の真上にくるようにするとカービングになる

ただし、重心が板の真上とは斜面に対して垂直に立つことと少し違います。

下の写真のように斜面に対して垂直に立つと重心は板の前足よりになります。ですので、重心を板の真ん中に持ってくるためには、すこし後ろ足側に体をスウェーさせます。このときに前の方が浮いてしまうと、バランスが取りにくいので要注意です。

両肩のラインは斜面に対して垂直をキープしつつ、後ろ足に腰をスウェーさせるイメージを持つといいです。

棒立ちターン資料.033

斜面に垂直に立つと重心は前足よりになる

また、雪と違ってブラシでは深くエッジングできないためにうまくいかないケースがあります。そういうときは、いま一度基本に立ち返ってみましょう。

基本とは棒立ちターンです。

上下動はあまり使わずに、体を傾かせるだけで滑ってみてください。そのときにバランスを崩すときがあれば、板の真上に重心がきていないと思われます。

棒立ちターンについてはこちらの記事を参考にしてみてください。かなり詳しくかいてあります。

カービングターン基本中の基本「棒立ちターン」を徹底解説!

ここまでくれば、ある程度自由にサマーゲレンデを滑れるようになってると思います。あとは、あなたの課題であるターンの練習に時間を費やしましょう。

最後に、ふじてんサマーゲレンデの注意点です。ふじてんサマーゲレンデはコース幅がそれほど広くないために途中で止まることは禁止されているようです。転んで怪我をしてしまった場合を除いては、コース途中で止まることは止めましょう。(こういうことを知らなくて怒られたんじゃたまったもんじゃありませんよね。苦笑)

番外編:サマーゲレンデ用のワックスを持っていこう

サマーゲレンデはワックスの種類によって、その滑走性能がかなりかわります。板がどんどん走ることもあれば、逆にブラシの摩擦にやられて全く板が走らないこともあります。スノーボードのオフトレとして考えているのであれば、サマーゲレンデ用のワックスを使用して、少しでも雪に近い感覚で練習することをお勧めします。(サマーゲレンデ用ワックスについての記事はこちらをどうぞ。サマーゲレンデでも雪と同じ感覚で滑れる!驚異のワックス!

まとめ

今回は、ふじてんサマーゲレンデに初挑戦をしようと思っている人を対象にポイントを書いてみました。ポイントはブラシの感覚に早く慣れることです。慣れてきたら、ブラシの特徴を頭に入れて、練習をしてみてください。文中でも書きましたが、ポジショニング(前後左右)がかなりシビアなので少しの体重移動をしただけで滑りが全く変わってきます。とうことで、スノボのオフトレにもってこいのふじてんサマーゲレンデの攻略法についてお話ししました。今日も、最後まで読んでくれてありがとうございます。では、また。

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