【動画付き】ロングターンで安定して滑るための3つのコツ

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「なめらかなロングターンができない!」

バッジテストやインストラクター検定会を目指している方が最初に課題とするのが《ロングターン》です。というのも、検定会ではほとんど第1本目にこのロングターンですべるからです。最初でつまづくとそのまま他の種目までひきずってしまうこともあります。最初のロングターンでビシッと決められると、精神的にも安心します。今日はロングターンについて動画付きで解説します。

■A級インストラクターの滑り

まずは、こちらの動画をご覧ください。2015年の1月に小海リエックスで行われたインストラクタープレ検定会での私の滑りです。

前半はgif画像でコマ送りの動画ですが、後半はそれをスローにしてフォームの解説をしています。

 

この滑りを一見すると、それなりに上手い気もしますが、まだまだ改善の余地がたくさん残っています。一つ一つ解説していきます。

■トゥーサイドでの改善点

2

 

トゥーサイドで一度バランスを崩しかけています。それというのは右手で雪面をさわりに行こうという意識があるからです。そのために頭がターン内側に傾く、いわゆる「内傾」の姿勢になってしまっています。

これを改善するためには、前の手で前足のハイバック(かかと)を触りにいくようにしましょう。

そうすることで自然と状態が立ち始めていたに対して真上から圧を加えることができます。

■切り替えでの改善点

その4

 

切り替え部分はスノーボードでも一番、バランスを崩しやすいところです。事実、このフォームでは安定とは言えません。

理由は、上半身と下半身にねじれが生じてしまっているからです。

安定したフォームをつくるためには、できるだけ上半身と下半身にねじれが少ないことが望ましいです。

たとえばあなたが、「電車の中で安定した姿勢をとってください。」と言われた時、どういう姿勢をとりますか?

上半身と下半身をひねって立つ人はほとんどいないはずです。それは、ねじれがあると不安定ということを自然と体が覚えているからです。

ロングターンでこのことはとても重要になります。できるかぎり、上半身と下半身にねじれがない状態にする。その時間が長ければ長いほど安定した時間が長いと言えます。

写真の切り替えの部分では、上半身を時計回りに少し回転(ローテーション)をいれてあげることで、板との同調がさらにとりやすくなります。結果としてもっと安定した滑りになります。

「どれくらいローテーションをいれたらいいの?」

これなんですが、基本的には上半身と下半身がねじれないくらいまでです。基準をそこにもってくると安定したフォームも考えやすいと思います。

■ヒールサイドの改善点

その1そして、問題のヒールサイドです。苦笑

動画で書かれていることを箇条書きにします。

  1. トゥーエッジをさわりにいく意識
  2. 板の真上から股関節が外れている
  3. 脚を伸ばしながら股関節を曲げる

まず、ヒールサイドの全体的なポイントとして、アンギュレーションが少ないことがあります。アンギュレーションとは外傾姿勢ともいいますが、体の重心が板の垂直上のどこにあるかが問題ということです。

体の重心が板の真上よりターン外側にあれば、「外傾」です。

逆に、体の重心がターン内側にあれば、「内傾」です。

で、カービングターンでは「外傾」の方が安定します。むしろ、「内傾」だとターン内側に傾いてしまうので、体を起こすことによって「外傾」姿勢をとる必要があります。

「じゃぁ、どうやって「外傾」姿勢をとったらいいの?」

とうことで、画像をみてください。一つ目のポイントは、右手の位置です。かなり高い位置にありますよね。これを前足のつま先を触りにいくような意識にします。そうすると上半身が起きてきて、外傾の姿勢になってきます。

後ろの手で、前足のつま先を触りに行くと上半身にねじれが入りすぎ場合は、ねじれない程度の位置を触りに行きます。だいたい、前足と後ろ足の間くらいになるかと思います。

その意識を持った上での次のポイントは、脚を伸ばしながら股関節を曲げるようにしましょう。

脚を曲げると、股関節(おしり)が板の真上からはずれてターン内側に入ってきてしまいます。それは人間の関節のつくりでそうなっています。実際に板を履いてためしてみれば一発ですが、

ヒールサイドはひざを曲げると板がねるんです。

なので、角を立てるという意味において、ひざの曲げすぎはよくないです。ヒールサイドは使える関節がトゥーサイドに比べて少ないので、難しいです。

ですが、まずは「アンギュレーション」をどうやったらとれるか?ということを考えて見ると、安定したフォームにつながると思います。

■まとめ

今回は私自身の滑りを使って、ロングターンについて解説してみました。ロングターンはポジショニングさえ間違ってなければ安定して滑れます。自分の力をあまり必要としないターンでもあります。ロングターンで安定して滑るためには、今回解説したポイントをふまえて見るといいと思います。あなたの参考になれば幸いです。では、今日はこの辺で。最後まで読んでくれてありがとうございます。では、また。

 

 

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