「自分はうまいから、スノボで怪我しないもんね!だから保険は必要ないよー」
確かにうまい人は、危険を察知する能力が高いです。しかし、常に最高の状態で滑れるわけではありません。体調の悪い時もありますし、吹雪で視界がほとんど見えない時もあります。また、あなたが注意をしていても衝突されてしまうことはあります。今回は、私が保険に入っていてよかったと感じた3つの出来事についてお話します。
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目次
キッカー着地失敗で”手のひらサイズの青あざ”ができたときの治療でも補償がきいた
この時は、まだ私がインストラクターになる前で、まさに調子に乗っている時期でした。どんどん新しいことにチャレンジしたいと思い、キッカーにも挑戦してみようと思ったんです。
とは言うものの結構びびりな性格の私なのでまずは、直滑降からまっすぐオーリーする練習から始めて、次はポコジャンに挑戦。そして徐々にキッカーのサイズを大きくしていきました。
そして、事件が発生したのは3m程度のキッカーで安定して飛べるようになった時期でした。「よし!少し高く飛んでみっか」と普段よりオーリーを強くかけたのが失敗でした・・・・。
普段より力んでしまったために、若干ヒールサイドに重心が乗ってしまったんです。そのために、空中で投げ出されるような形になり、
「あ!!やべ!!!・・うおっ・・これ・・・は・・・・」。
そして、おしりから”どんっ!!”。
「くっ・・・」
人間はおしりから着地すると、バウンドできるんですね。苦笑 このときは自分のおしりが4つに割れたかと思いました。ただ、幸いにもプロテクターを着用していたので、なんとかその場から安全な場所へと動くことができました。
ただ、その日は嫌な予感がしたので、それ以上無理して滑ることはやめて一旦休憩所で休憩してから帰ることにしたんです。
時間が経つにつれて、おしりの左側が”ジンジン”と痛み出してきました。。「あー、やばいなこれ。」と思いながら、家路についておしりに湿布を貼って寝ることに。。
しかし、翌日になっても一向に痛みが引かないので、おしりを見てみると手のひらサイズのあざが・・・。「おしりってこんなにあざできるんだ。。」となぜか感慨深い気持ちになり、おしりの写メをとりました。笑
写メをとっても痛みは引かないので、近所の接骨医院で診てもらうことに・・・。診察してもらった結果、骨に異常はなさそうでしだが、打撲(たぶん)ということで電気治療をしてもらいました。
その後も5,6回通院して、治療が完了したと思われるところで、前もって保険会社に電話してもらっておいた保険金請求の書類(事情を説明したらすぐにくれました)に、治療院の先生に必要事項を記入してもらい、保険会社に送りました。
その後一週間くらいだったと思いますが、指定の口座に保険金が支払われていました。私の入っていた保険は通院1回1000円の保証付きだったので、5000円程度が振り込まれていたと思います。
治療にかかったお金は一回500円程度(初回は1000円くらい)でしたので、若干多めにもらっていたことになりますね。支払われる金額については約款にも書かれていまして、傷害保険の場合、基本的に「通院日数×◯◯円」という形で決められています。
また、保険の支払いがされるかどうかは保険会社が判断するのでなんとも言えませんが、おしりのあざ(たぶん打撲?)で保険料が支払われるのは、正直ありがたかったです。
保険料が支払われるまでの流れを箇条書きで書きます。
- キッカーで怪我をする
- 保険会社に電話して事情を説明する
- 書類を送ってもらう
- 治療を受ける
- 治療が完了する
- 書類に必要事項を記入
- 書類を保険会社に送る
- 保険料が支払われる
の流れだったと思います。資料を送ってもらうのは治療を受けた後でも良い場合が多いみたいです。保険の内容によって「事故発生後何日以内までの通院のみ有効」というのが決まっているみたいです。au損害保険の「あうてケガの保険」は事故発生日から180日以内に通院された場合だそうです。
事故によるケガのため、事故の発生の日からその日を
含めて 180 日以内に通院された場合に、通院の日数に
対して、1日につき通院保険⾦⽇額をお⽀払いします。
ただし、通院した日数は 30 日を限度とし、事故の発生
の日からその日を含めて 180 日を経過した後の通院に
対しては、保険⾦をお⽀払いしません。
参照:あうてケガの保険
詳しくは契約している保険会社に問い合わせてみてください。
リフト待ちをしていたら、スキーヤーと衝突!
プライベートで長野県のスキー場でリフト待ちをしていた時でした。その日は天気も良くて、バーン状況もよかったので、結構テンションが上がっていました。「早く滑りたいなー」と思って、リフト待ちをしていました。
そのリフト待ちをしていた場所は通常ネットで上から滑ってくるお客さんとリフト待ちをしているお客さんを分けるのですが、その日は混雑していてネットからはみ出たところで待っていました。
その時に横目でちらっと上からスキーヤー二人組がスピードを競うようにお互いを見ながら滑っているのが目に入ったのです。
その時は、「リフト待ちしてる自分のことは見えてるでしょ」とたかをくくっていたんですが、次の瞬間”どんっ!!!!”。その時、私は始めて「体ごと吹っ飛ぶ」ということを体験しました。そのスキーヤーの方は普段より行列が長くなっている人たちのことが視界に入らなかったのでしょう。
幸いにも、私は全身プロテクター&ヘルメットをしていたので大事には至りませんでした。衝突された方にも怪我はなさそうでした。この時は相手の方も丁寧に謝られていたし、私の方も体のどことが痛いということはなかったので、その場で別れました。
しかし、本当だったらどんなに怪我が小さくても、その場で「連絡先と名前」は聞いておくべきでしょうね。その時は、怪我をしてなさそうでも後からひどくなるケースはいくらでもありますから。
もし、この時に相手も自分も保険に入っていなく、重病を患ってしまったら?
考えると少し怖いですよね。
自分はただリフト待ちをしていただけなのに、今回のように衝突されてしまうことだってあります。その時に、相手が保険に入っていないことだって十分考えられるわけです。自分の身は自分で守るのが鉄則なんだなとこの後実感しました。
「あ!板が盗まれた!」板の盗難時の補償もつけられます。
多くのスノーボード保険(スポーツ保険)には携行品補償というものがあります。これは、自分の持ち物が壊れてしまったり、盗難にあった場合にその金額の全額もしくは一部を保証するというものです。
毎シーズン必ず聞くのが、板の盗難です。悲しいですが、毎シーズン聞きます。そのお知らせが耳に入るたびに、保険には入っておくべきだなと思います。
特に、人気のモデルを持っている方は要注意です。。ワイヤーでロックしていても、ホームセンターで売られているワイヤーカッターで簡単に切ることができるからです。
ワイヤーでロックすることで、盗難のリスクは減らせますが、0%にはできません。そのために補償があるわけです。ただ、この携行品補償はプランにによってはないので、あなたがどんなマテリアルを使用しているのか?にもよってかわってくると思います。新品の板などを使っているならば、つけておきたいですし、5年以上使っていて買い替えを検討をしているのならばそれほど必要性はないかもしれません。
この携行品補償は盗難のケースでも補償がききますが、あなたの持ち物が壊れた時にも有効です。
たとえば、「カメラをうっかり落として壊してしまった」というようなケースでの補償の対象です。
同様に「スノーボードでも滑っていて板が壊れた!」というケースでも補償が有効な場合があります。修理できる場合は、その修理費などが補償の対象になります。ただ、「重大な過失」があったときは補償の対象外となるので、板が壊れてしまった場合は保険会社に確認することをお勧めします。
ちなみに、私は板がぽっきり折れている現場に3回ほど立ち会ったことがあります。意外にも板は折れます。。。(残念ながら)
スノボ保険の選び方
ここからは私が保険選びをした時のポイントをお話していこうと思います。あくまで参考程度に読んでください。私が意識しているポイントは3つです。
- 個人賠償金額が1億円以上
- 通院補償がある
- 携行品補償10万円
上記を満たした上で、月々の保険料は500円~1000円程度だったらいいなという感じです。
まず、個人賠償金額ですが、1億円にしています。だいたい1000万円、5000万円、1億円、それ以上というようなパターンが多いです。なぜ、1億円にしたかというと、その金額を請求されたら自分の人生が終わると思ったからです。1000万円や5000万円だったら、「なんとか(それでも苦しいですけど)」なるかと思いますが、1億円は終わりです。。なので、1億円という補償金額にしています。
あと、スノーボーダーは通院補償もついているケースがいいと思います。正直、ちょこちょこした怪我は多いと思います。苦笑 傷害保険で保険料の安いものはこの通院補償がないものが多いです。私自身、小さな怪我はよくするので、この通院補償はつけておきたいなと思っています。
その時に通院1日あたり500円でも1000円でも帰ってきたらうれしいですからね。
最後に携行品補償もつけるようにしています。2,3シーズンに一回は板を買い換えるので、そこそこ新しいんですね。。それが盗まれたり、壊れた時に補償が欲しいと思うわけです。ということで、私は携行品補償もつけています。
「じゃぁ、スノボ保険ってどこがいいの?」
となりますが、私の場合は会社の団体保険に入っています。そこで月々500円程度で上記3点を満たす内容ですので、個人的にはこれでいいかなと。
会社にお勤めの方は、会社で契約している保険会社の傷害保険に入ると団体割引などもあるので、基本的にはお得です。
他にも、ドコモでも保険を扱っていたり、クレジットカードのJCBも保険を扱っています。最近だとセブンイレブンの自転車保険も傷害保険なので、スノーボードで相手にケガを負わせてしまっ時に補償の対象になります。(ただ、自分のケガに対しては補償の対象外です。*
電話で確認しました。)
他にも、自動車保険の特約などでも傷害保険をつけられるケースがあります。ソニー損保のおりても特約がまさにそのケースです。
まとめ
今回は私の経験をもとにスノボ保険についてお話させてもらいました。会社員の方はまずは、会社の団体保険で傷害保険があるかどうか確認してみてください。そうでない方は、自動車保険の特約であるか確認して、無かったらネットで比較して探してみるといいと思います。いずれにせよ、スノーボードを楽しむ上で、保険に加入していることはエチケットだと個人的には思います。今日も最後まで読んでくれて、ありがとうございます。ではまた。
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