「スノーボードのカービングで、つま先側は「つま先」で立つようにして滑るといいよ〜」
こんなアドバイスをされたこともある人もいるかもしれません。
結論からいえば、上級者は「つま先」で立ってカービングしていません。
つま先で立つということは、単純にバランスの取れる面積が少ないので
バランスを崩しやすい立ち方なんですよね。
例えば、揺れる電車の中で安定して立とうと思った時に
「つま先」で立ちますか?
ということなんですね。
多くの人はそんなことしないですよね。
ということで、スノーボードのカービングでのよくある勘違いの一つでもある
「つま先立ち」についてアドバイスしましたので、どうぞ。
(photo credit: VisitLakeland Downhill skiin in Tahko skiing resort via photopin (license))
目次
質問者情報
・身長、体重 173cm 67kg
・スノーボード歴 1年目
・スクール受講歴 1回
・滑走スキル(バッジテスト等) なし
・使用マテリアル(ブーツ、ビンディング、板)ブーツ RIDE ANTHEM ビンディング バートンフリースタイル 板 RIDE ライド HELIX へリックス
・セッティング(アングル、スタンス幅)27 9 スタンス幅 55.9
・目指してるスタイル・目標(バッジテスト1級、テックテスト等)カービングをうまくなりたい、リバースターンができるようになりたい
・動画に対して、改善したいこと・悩み 自分で動画を見て思ったのが無駄に膝を曲げすぎている気がするのでもっと足首を使って爪先立ちやつま先を上げることで板を操作して曲がるようにしたらいいのかと考えています、ご教授願います。
滑走動画に対するアドバイス
カービングをつま先立ちで滑ることのでデメリット
冒頭でも言いましたが、
つま先で立つという行為自体が
不安定な立ち方です。
電車の中で、わざわざつま先で立つ人はいないですよね。
雪面状況が凸凹していて不安定な中
つま先で立ってしまうと
より不安定になってしまう・・・
という単純なお話です。
安定して立とうとしたら
「足裏全体」で立つの基本です。
それはトゥーサイドのカービング中でも同じです。
あくまで「足裏全体」を意識して
トゥーサイドターンに入る必要があります。
ただ、つま先立ちでカービングすることの
メリットもあります。
それは、カービング初心者が
「エッジで滑る感覚を覚えやすい」
ということです。
カービングというのは板のサイドカーブに沿って
滑っていくズレの少ない滑りのことを言います。
サイドカーブを使って滑るためには
板を立たせる行為(角付け)が必要になります。
そうしたときに、「つま先で立つ」ということが
板を簡単に立たせることができる(角付けができる)
ということにつながります。
ただ、あくまでもカービング初心者にとっての話で
僕がレッスンで「つま先立ち」をするように
言うことはないです。
少しでもその意識がついてしまうと
それを拭いさるのに時間がかかるからです。
カービング初心者でも「足裏全体」に圧が加わることを
イメージしてカービングをすることはできます。
つま先でカービングをするということは
あくまで応急処置的なもので、
恒久的な滑りではないです。
余談ですが、特にパウダーや新雪などで
つま先立ちで滑ろうと思ったら
全然滑れません。
理由は、パウダーや新雪では
「エッジを立たせない」滑りが必要だからです。
パウダーでは一度エッジを立たせてしまうと
どんどん雪に埋もれていって
キレイに滑ることができません。
なので、雪からの浮力をもらうためにも
「足裏全体」で滑るスキルが
パウダーでは必要とされます。
「足裏全体」で滑るために必要な3つのこととは?
まず一つ目は、「基本姿勢」から「足裏全体」で立てていること
二つ目は、基本姿勢から真上にジャンプして「足裏全体」でリラックスして着地できること
三つ目は、基本姿勢を維持して体を傾けるだけで滑ること
まとめ
「つま先立ち」でカービングすることのデメリットについてお話しました。
スノーボードは雪面が凸凹があるので、足裏はできるだけ「安定」するために
「足裏全体」で立つ意識を持ちましょう。
簡単な意識の違いですが、これだけであなたの滑りが見違えるはずです^^
では、また。
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