「アルペンで切り替えがうまくいかない・・」
そもそもアルペンはフリースタイルに比べると横幅が狭いので切り替えが難しいです。
つまり横方向(トゥー、ヒール方向)へのシビアな重心移動が必要なんですが、
それ以前に「後頭部」からターンピークを見るようにすると
滑りが大幅に改善します。
こうすると「空回り」によるノーズへの過荷重がなくなります。
検定や大会などにでる人は「意識」だけで
滑りが変わりますのでやってみてください。
ということで本編へどうぞ。
相談者情報
身長169cm体重64kg
スクール受講歴4〜5回程度
スキル SAJ1級
使用マテリアル
ブーツ〈UPZ〉
バイン〈CATEK〉
ボード〈RABANSER〉
アングル
前57°後50°
スタンス 49cm
目標 テク選等のジャッジ88点以上(曖昧ですみません、要は高得点ですね)
切り替え時の身体の使い方がうまくできてないので、そこをアドバイス頂けたらと思います。
アドバイス動画
滑走動画に対してのアドバイスはこちらです。
アルペンでも切り替えはノーズから捉える
アルペンとフリースタイルだと
理論を分けて考えるケースもありますが、
僕は「体に負担の少ない効率的な滑り」は
どちらも同じと考えています。
なので、アルペンでもノーズから捉える
身体の使い方が「安定」して
滑るためには必要です。
ただ、アルペンという板の特性上、
フリースタイルよりも横幅が
かなり狭いために
切り替え時に左右方向(トゥー、ヒール方向)への
重心移動がかなーりシビアです。
逆に、簡単に板が立ってしまうので
ノーズからわざわざズラさないでも
カービングできます。
その方がスピード感はありますが、
いろいろな斜度やバーン状況に
対応するためには、
ノーズからズラすということが必要と考えます。
そのためには、ヒールからトゥーへの切り替え後に
しっかりとノーズに重心を移動する必要があります。
言い換えるとアルペンでも「ノーズドロップ」は
必要不可欠な滑りということですね。
ターンの前半からノーズで捉えることができると
ターン後半で一気に圧がくることはなく、
足腰にもやさしいです。
アルペンはただでさえ滑走スピードが
フリースタイルより早いので
遠心力はフリースタイルより大きいです。
なので、その遠心力を一瞬で
さばこうとすると無理が生じて
バランスを崩しやすくなります。
検定の空回りを解決するには○○で見るようにする
目線の使い方で
「ターンピークがきたら次のターンピークを見るようにする」
という目線の使い方を
スノボラボでは推奨しています。
その理由としては「切り替え」に
変な意識がいかないので
「切り替え」がスムーズに
いきやすいです。
しかし、検定や大会などで
この「ピークトゥピーク」の
目線の意識が強く出すぎてしまうと、
いわゆる「空回り」になってしまう恐れがあります。
たとえば、視力検査の時
見よう見ようとすると
上体はどんどん前にでてしまいますよね?
見ようとする意識が強すぎるあまり
上体がつっこんでしまうんですね。
それがスノーボードでもおきます。
ターンピークを見よう見ようとする
意識が強すぎると、
上体がノーズによりすぎて
バランスを崩してしまうこともあります。
なので、こういう時は
ターンピークを見るんですが、
後頭部から見る意識にするといいです。
(動画の7:40くらいのところから説明しています。)
後頭部からターンピークを見る意識にすると
姿勢が崩れにくいです。
これは普段の私生活からも意識できるので
普段から「無意識に」モノを見る時は
後頭部から見るようにしてみると
自分の姿勢の違いが感じられると思います。
まとめ
ということで、「ターン前半からとらえること」と
「後頭部から見ること」の2つをアドバイスしました。
「後頭部から見る」ことは今すぐにでもできることなので、
それによって滑りがどう変わるか試してみてください。
試したらぜひ感想を教えてください。
過去の動画アドバイスはこちら↓
>001立ち上がりの運動と効率いいターンとは?
>002「トゥーサイドでエッジが抜けてしまう」>
>003「ヒールサイドが苦手で、スピードが出ると体が正面を向かなくなる」
>004「スノーボードを生涯楽しむためにはどうしたらいい?」
コメントを残す