「スノーボードを一生涯死ぬまで滑りたい・・・」
こう思っている人もいるのではないでしょうか。
もちろん僕もそう思っている一人です。
そのためにはなるべく身体の負担の少ない
「滑り」と「マテリアル(板、ビンディング、ブーツ)」が必要になります。
ということで、今回も滑走動画にアドバイスしましたのでどうぞ。
目次
質問者の情報
身長175cm、体重62kg
スノーボード歴13年
スクール受講歴 デモキャンプ(ピスラボ)年間5回
滑走スキル(バッジテスト等)JSBA1級 SAJスノーボード指導員
使用マテリアル(ブーツ、ビンディング、板)deeluxe,flux,BCstream
セッティング(アングル、スタンス幅)30° 12° 58cm
目指してるスタイル・目標 今年還暦を迎えました。高齢者でも楽しめる生涯スポーツとしてのスノーボードを目指したい。癖がなく綺麗で合理的な滑りを目指したい。
動画に対して、改善したいこと・悩み
動画はかぐらスキー場のピスラボです。雪ではありませんが、毎年オフトレとして、ピスラボゲレンデを滑っています。 悩んでいるのは滑り全体で、改善点を指摘して頂ければ幸いです。
滑走動画&アドバイス動画
では、さっそくですが滑走動画のアドバイス動画はこちらです。
身体に負担の少ないボードとは?
本編の補足を少し・・・。
生涯スポーツとしてスノーボードを楽しむのであれば、
身体の負担の少ない「滑り方」と「マテリアル」が必要になります。
質問者さんが今現在使っているボードは
「ハンマーボード」と言って
カービングに特化した板ですね。
板の先端が丸みを帯びていない板のことをです。
有名なハンマーボードを以下に載せておきます。
gray snowboardsのデスペラードは
イントラでも使っている人が多いですね。
これ自体はカービングに特化しているので
とても良い板なのですが、
身体の負担を少なく滑るためには
少しフレックス・トーションが硬いと思われます。
ロングターンなどではそこまで
気にはならないと思いますが、
ミドルターンやショートターンでは、
このフレックス、トーションの影響を
受けやすいです。
板の反発を使ってかつ楽に滑りたいのであれば、
フレックスやトーションも適切な
設定が必要になります。
もちろんデスペラードのような
硬めのフレックス・トーションでも
ミドルターンやショートターンが
普通に滑れるくらいの方だったら OKです。
ただ、僕が以前オガサカのFCという
ハードフレックスの板に乗っていた時は
積極的に板に働きかけて(力を加えて)いかなければ
板をしならせることができませんでした。。。(汗
一応イントラA級の資格を持っていましたが、
板の反発を使って「楽に」滑れる板では
ないと感じました。
なので、ハンマーヘッドがいけないというより
ハンマーヘッドが採用されるくらいの
硬めのフレックスの場合、
板の反発をもらって滑るには
自分の脚力を消費しがちです。
なので、「楽に」カービングを
楽しむという板ではないように思います。
生涯スポーツとして楽しむのであれば、
今後はフレックスの柔らかいものも
乗ってみて、選択してみると良いと思います。
ノーズ荷重を修正するとヒールサイドの後半の「キレ」感がアップする
ここからは滑りに対するアドバイスです。
ヒールサイドが少しノーズに荷重気味なので、
そこをもう少しテールに乗るようにすると
ターン後半の「キレ」感が出せます。
拡大した画像はこちら↓
ヒールサイドの姿勢はとてもきれいですが、
もう少し「腰」をテールによせるようにして
ターンを仕上げるともっと良いと思います。
テールまでしっかりと使えているかの確認方法
今回の質問者さんのように
ピスラボで滑ってる方には
オススメの確認フォームがありまして、
滑った後に自分の板の滑走面を見る
とどいういった重心バランスで滑っているかがわかります。
ピスラボではないですが、
以前、ふじてんのサマーゲレンデを
滑った時の滑走面の状況です。
画像の右側がトゥサイド側、左側がヒールサイド側です。
見るとトゥーサイド側は満遍なく
ノーズからテールまで跡がついていますが、
ヒールサイド側は全然薄いですよね。
これは単純にトゥーサイドはうまく滑れているけど、
ヒールサイドは全然圧が加えられていない
という証拠画像です。笑
ただ、ヒールサイド側もキック部分まで
一応、跡が残っているので、
板の全長を使って滑ろうとした
「意思」は感じられます。笑
なので、質問者さんやサマーゲレンデで
滑ることのある人は
滑走面を滑った後に確認すると
自分がどういった滑りなのかを
客観的に分析することができます。
ヒールサイドで転びがちな人は
しっかりとテールのキック部分まで
跡が残っているか確認してみてください。
ということで、動画に対するアドバイスは以上です。
ヒールサイドでは左の尻が雪面につくようなターンをするためには?
動画での解説は以上ですが、
追加で質問をもらいましたので補足です。
(テキスト版)
質問者
こうぞうさんこんばんは。トーサイド、ヒールサイドともエッジを切り替えたあと谷回りで素早く内傾角を作り、トーサイドで右腰が、ヒールサイドでは左の尻が雪面につくようなターンがしたいです。両足を曲げて低くなり雪面に付けるのではなく
前足はある程度つぱって板を立て、結果雪面に付くくらいに低くなりたいのです。今それをやろうとすると、内倒になったり転倒してしまいます。アドバイスよろしくお願いいたします。
こうぞう
それをやるには圧倒的な
スピードがまずは必要なので、
高速でも安全に止まれるスキルが必要になります。
フォームは綺麗ですので、
まずは自分の中のスピードの
上限をあげる意識をもってみてください。
ただし、繰り返しですが安全に
止まれることも大切なスキルのひとつです。
スピードは送ってもらった動画以上で滑ることはありますか?
質問者
かぐらピスラボの中斜面ではもう少しスピードを出しています。雪の上ではもっとスピードを出します。
こうぞう
雪面ではなく、自宅などで理想のターンピークのフォームは作ったことはありますか?
質問者
ないです。
そしたら、自宅でターンピーク時のフォームをつくることをおすすめします。
無料のメール講座限定でこの動画を送っているんですがみたことはありますか?
なかったら以下のURLから見れます。
生涯スポーツとしてスノーボードを考えつつ、
いかに体に負担がかからないように、
かつ深い角付けで滑るかは、
まずは「平地」で理想のフォームを確認する
ところから始めると良いと思います。
その方が、体の使い方をひとつずつ
確認することができますので。
質問者
ありがとうございます。
Re:turn~スノーボードの強化書を見ながら、
体の使い方を確認します。
明日滑りに行くので、これからやります。
まとめ
ということで、まとめです。
生涯スポーツとしてスノーボードを楽しむためには、それに適したマテリアルも必要です。基本的にはミドルフレックス以下がおすすめですね。
滑走姿勢に関しては、ヒールサイドの時はもう少しテールに重心を持ってくると、もっとキレのある滑りができます。
より深い姿勢を練習する時は、いきなりゲレンデでやるのではなく、まずは自宅でそのフォームを覚えこませるようにすると時間の無駄がないです。
ということで、今回は以上です。あなたの滑りの参考になれば幸いです。
過去の動画アドバイスはこちら↓
>001立ち上がりの運動と効率いいターンとは?
>002「トゥーサイドでエッジが抜けてしまう」>
>003「ヒールサイドが苦手で、スピードが出ると体が正面を向かなくなる」
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