「スノーボードのイントラってどんなモノを持ち歩いてるの?」
ということで、今回は私が実際にレッスン中に必ず持っているアイテムを紹介します。色々なアイテムを使って、正直役にたたなかったものあります。そういった過程を通って今にいたる感じです。なので、今回紹介するアイテムは私が実際に使って「便利だ!」と感じたモノです。有名なものからマニアックなものまでありますので、ぜひチェックしてみてください。
(photo credit: coc_barker_20110702-375 via photopin (license))
目次
これがイントラが実際に常備しているアイテム7つ!
こういったアクセサリーを選ぶときは、「利便性」「機能性」の二つをどこまで追及できるかだと私は思っています。便利でも持ち運びが不便だったらレッスン中や滑走中に邪魔になって集中できませんし、どんなに持ち運びが便利でも使いにくかったら話にならないわけです。
ということで、実際に使っているアクセサリーを紹介します。
一つずつ書き出しますね。
- ハイバックパック
- ファイバーテック(粗目)
- サンドペーパー(#600)
- ラチェット式ドライバー(+3)
- 100均のメジャー
- 簡易ワックス(ガリウム)
- 簡易ワックス(レスキューのICHIBAN)
それぞれについて説明していきます。
アクセサリー類は「ハイバックパック」に入れてひとまとめにする!
ハイバックパックというアクセサリーがあるのはご存知でしょうか?量販店などではあまり見かけないです。私自身もプロショップにお世話になってからこの存在を知りましたが、使ってみると本当に便利です。
アクセサリーをまとめるときは、普通はパスケースの少し大きめのもので代用するんですが、アクセサリーの量が増えるとかさばって不便!と感じていました。特にグラトリやキッカーで高回転の技をやる場合は、腰からぶら下げておくと非常に邪魔です。
それを、ハイバックパックは一発で解決してくれます。実際にハイバックにつけた感じの写真を以下に貼ります。
私が使っているのはビックマウスというメーカーのハイバックパックです。私のは少し古いモデルで在庫が無かったので、同メーカーの別モデルのリンクを貼っておきます。サイズは縦:約15cm、横:約12cm、厚み:約4cmです。
ハイバックパックという名前ではこのBIGMOUTHしかヒットしなかったんですが、アクセサリーブランドのeb’sからも同じ用途のものが出ていました。値段もこちらの方が安いですね。サイズは縦約:15cm、横:約12cmとなっていて、奥行きはわかりませんが、ほぼBIGMOUTHのハイバックパックと同じサイズなんでeb’sの方がお得感がありますね。
◆ eb’s (エビス )15-16 モデル スノーボード パスケース HIBACK-PASS(ハイバックパス) 予約販売品 10月下旬入荷予定 |
このようにハイバックにつける形でアクセサリーをまとめると、工具類もきれいに収納できるのでオススメです。また、ファッション的にもワンポイントになりますから、「ビンディングに少しアクセントが欲しいなぁ」という方にもオススメです。
ファイバーテック(粗目)で、滑走面の簡単ケバ取り!
次はファイバーテック(粗目)というアイテムの紹介です。
GALLIUM ガリウム ファイバーテックス(粗・2枚入) [TU0127] |
これは元々はメンテナンス用のアイテムです。従来の使い方は、ブロンズブラシで板の滑走面のクリニーングをおこなってから、このファイバーテック(粗目)でこすります。そうすることで、ブロンズブラシで取りきれなかった細かなゴミを滑走面から書き出すことができます。
実は、これを応用してレンタルの板の簡単なケバ取りができます。
インストラクターとして受講生を教えるときには、滑走面の状態も見ますがレンタルの板は大抵、エッジ付近が白くケバ立っています。この白いケバが抵抗となり、板の滑走性能を著しく低下させます。なので、教える前にはこのケバをとって滑りやすくしてあげる必要があります。(*滑走面の品質はレンンタルショップによって異なります。)
ただ、いちいちブロンズブラシを持ち歩くには大きすぎて不便です。なので、このファイバーテックの出番なのです。ファイバーテックだと小さく折りたためますし、レンタルの板は滑走面がやわからいため、このファイバーテックでも十分ケバ取りが可能です。
レンタルの板は大抵、滑走面の種類としてエクストルーデットというものを使用しています。このエクストルーデットの特徴として、傷ついてもすぐに修復しやすいということがあります。あとは大量に作りやすいのでコストを抑えられたりもします。なのでレンタルを始めとした安い板はたいていこのエクストルーテッドです。(ちなみに私の好きなオガサカは、基本的にはシンタードベースという「走る」種類の素材を使用しています。ただ、シンタードはワックスが切れると途端に滑りが悪くなるんですが。。詳しくは機会があれば・・。)
なので、多少のケバはファイバーテックで十分取れてしまいます。実際に試したことがあるんですが、レンタルの板のケバは、ほとんどこのファイバーテックで落ち着きます。もちろん完璧には取ることはできないですが、ファイバーテックでケバをならして、簡易ワックスを塗ってその上をコルクでこすれば、ケバはほとんどなくなります。
サンドペーパー(#600)で新品の板での逆エッジを軽減する!
次に、サンドペーパー(#600)の使い道についてです。これは滑りやすさに直結する大切なことなんですが、新品の板でそのまま滑った時になぜか逆エッジになったという経験はないですか?もしくは、なぜかエッジがひっかかるという経験でもいいです。
滑り方は変わってないはずで、板だけ新品に変えたのに、なぜか下手になってる・・・?
もしかして、自分には扱うのが難しい板を買ってしまった・・・!!??
と、思う前にサンドペーパーの600番という細かめの番手でエッジをほんのすこしだけ丸めちゃいましょう。(*やりすぎると止まりにくくなったり、カービングしにくくなるので注意しましょう。)
エッジを丸めると言っても、サンドペーパー(#600)で本当に気持ち3回くらいこするだけです。こする場所は雪接点から中心に向かって3cm~5cm程度だけです。それ以上、内側までこすってしまうとエッジが丸くなりすぎてしまいます。
イメージは下の画像のような感じです。
最初は、テールエッジの雪接点から内側2cm程度をサンドペーパーで2,3回こすりましょう。スライドしてエッジがひっかかる原因は、テール(後ろ足)側のエッジがひっかかっているからです。それでもダメなら、雪接点から内側に5cm程度までこすってみましょう。
これでだいぶスライド(ズレ)しやすくなったと思いますが、さらにこれでもダメならノーズ側も同じように雪接点から2cm程度内側をサンドペーパーでこすってみましょう。
ポイントは、試し試しやってみることです。いきなり広範囲をこすると後戻りができないので、少しずつやるのがポイントです。
サンドペーパーはホームセンターで売ってますし、アマゾンでも購入可能です。
スキー場で使いやすいラチェット式ドライバーって?
まずはラチェット式ドライバーとは何ぞやって人のために簡単に説明すると、カチカチ音がするドライバーです。笑 すいません。わかりやすいサイトを見つけたんでそちらから引用させてもらおうと思います。
持ち手部分とドライバーの先が独立して動くので、ドライバーをひねるたびに持ち替えなくても済む。
参照元:フェリシモ 女子DIY部
普通のドライバーはネジを締める時に、ドライバーを持ち替える必要がありますよね。でも、ラチェット式ドライバーはそれが不要なのでとても便利なのです。
そんなラチェットドライバーを選ぶ時のポイントですが、3点あります。
- 握りやすさ(締めやすさ)
- ドライバー自体の大きさ(収納するため)
- ねじのサイズ(+3であること)
スノーボード専用としてバートンもラチェットドライバーを販売してますが、個人的には使いにくかったです。普通にホームセンターで売られているものを手にとって試してみるのが良いです。
その時、まずは握りやすさをみてください。スキー場は当たり前ですが、寒いです。滑っていてネジが緩むこともありますから、氷点下のなかラチェットドライバーでネジ締めをしなくてはならない場合もあります。場合によっては、グローブをしながら締めることもあると思います。そんな中で、単純に収納しやすいからといって小さいラチェットドライバーを買ってしまっては、実際の雪山で使いにくい・・なんてこともあります。(私は実際にありました。。)下図のようなラチェットドライバーは力をいれて握れないため、スキー場という環境では使いにくいです。使いにくいとネジをしっかりと締められないことを意味するので非常に危険です。
なので、手にフィットするタイプのラチェットドライバーが良いです。
そしてハイバックパックに収納できる必要があるので、サイズも大きすぎないほうが良いです。ラチェットドライバーは基本的にはそれほど大きくはないはずですが、下図のようなタイプ(板ラチェット)ですとハイバックパックに収まらないので注意が必要です。また、この板ラチェットは収納できないばかりか、押しつけトルクが必要なスノーボードのネジ締めには向いていません。ネジを締める時には押しつけながら締め付ける必要がありますが、ビンディングのサイドが邪魔をしてしっかりと締められません。下手をするとネジ頭をなめてしまう可能性もあるので、このタイプのラチェットもやめておきましょう。
そして、ラチェットを選ぶ時の注意点3つ目は、+3のサイズがあるものをチョイスしましょう。ねじのサイズですが、スノーボードでドライバーが必要な作業はほとんどがビンディングの調整です。そして、ビンディングの調整ネジはほぼ+3のドライバーが必要で、家庭用のドライバーより大きいです。ねじのサイズとドライバーのサイズがあってないとねじ頭を壊してしまう原因になりますから注意が必要です。
上記3つの条件を満たして、私が愛用しているラチェットドライバーをリンクしておきます。かれこれ3シーズンくらいお世話になっています。アマゾンの評価が悪い理由がわかりませんが、私のラチェットドライバーは3シーズン使った今でも壊れる気配はありません。
力も入りやすい構造なので、スキー場でもストレスなく使えます。これはオススメです。
メジャー(巻尺)は100円ショップのが良い!
次はメジャーですが、これは生徒さんおスタンス調整のときに使いますし、自分のスタンス調整のときにも使います。スタンスが滑りに及ぼす影響はかなり大きいので、私は必ず持っています。プライベートレッスンの方には、必ずスタンス幅も確認させてもらってます。
そして、メジャーの種類ですが100円ショップので十分です。というか100円ショップのが良いです。
というのも、画像を見てわかる通り小さいんですよね。
スノーボードでメジャーを使う時は、スタンス幅の調整がほとんどですから何mも必要ありません。せいぜい1mあれば事足ります。私は確かseriaという100円ショップで買いました。すぐに取り出せて、ジャマにならないので重宝してます。
簡易ワックスでケバ取り&滑走性能UP!
画像ではガリウムの簡易ワックスを載せてますが、本当はマツモトワックスの簡易ワックスが良いです。苦笑
これは簡易ワックスの性能というより、「大きさ」と「コルクがついてるかどうか」という観点からです。この簡易ワックスには滑走性能はあまり求めていません。というのも使用する目的が「滑走面の保護」と「ケバを無くすため」の2点だからです。簡易ワックスは自分の板には使用しません。自分の板はホットワックスで手入れをしているからです。
この簡易ワックスを使うのは、基本的には受講生に対してです。受講生の板の滑走面を見て、ケバ立っていたらファイバーテックでケバを無くし、簡易ワックスで滑走面の保護とよりケバを無くすためにコルクで滑走面を磨きます。そういった意味でマツモトワックスの極楽は便利です。大きさもガリウムのよりも少し小さいので収納するのも便利です。
え?なんで「簡易ワックス」なのに、そんなに”走る”の?
さて、もう一つ簡易ワックスの紹介です。
「え?さっき紹介したばっかじゃん」
と思うかもしれませんが、目的が全く違います。これは従来の簡易ワックスの概念をぶち壊すほどの優れものです。
ワックスメーカーはレスキューで、イチバンという名前のワックスです。これはアイロンを使わないので簡易ワックスの部類になるわけですが、ホットワックスを凌ぐ滑走性能があります。こう書くと嘘っぽくて嫌なんですが本当なんでしょうがないです。アマゾンの評価でも書かれていますが、「1万円のスタートワックスより速い」と感じるくらいですから、普通のホットワックスと同じ土俵ではないです。
実際に私も使ってますが、本当によく滑ります。レンタルの板で滑走面がケバケバの状態からでも、このレスキューワックスのイチバンを塗るとめちゃめちゃ滑ります。その効果は、塗ってワンフットをした瞬間にわかります。どんなに初心者でもその違いはわかります。絶対わかります。それほどのものです。
従来の簡易ワックスと違って、このイチバンは白い粉です。なので使用方法が普通の簡易ワックスと少し違います。より簡単です。
まずスポンジ等にイチバンをつけたら、そのスポンジを滑走面にこすりつけます。滑走面全体にまんべんなくイチバンが塗ったら、今度は滑走面を雪にこすりつけて、滑走面と雪の間に摩擦が加わるようにします。それで完了です。
コルクでこする必要もなければ、ナイロンブラシでこする必要もないです。なので、とてもお手軽。しかも、それなのにとても滑る。「1万円のスタートワックスより速い」という風に感じる人がいるくらいです。
気になる持続力ですが、私は受講生にこれを午前に1回と午後に1回塗るだけです。メーカー側も「雪質にもよりますが、一回塗ると 2時間から半日くらい持ちます。」とうたっています。なので、持続力からも従来の簡易ワックスの概念とは全く違います。
まずお試しからという方は8回くらい使用できる2gからがいいと思います。
そんなに簡単で滑るワックスならいっぱい使いたいという方は徳用がオススメです。40回くらい使えます。
レスキューのワックスは他にも持っていてどれもとても気に入ってますが、メインシーズンで持ち歩くのは主に使うのはこのイチバンです。
まとめ
ということで、今回は実際に私が使っている7つ道具的なモノを紹介させていただきました。インストラクターだから使用しているマニアックなものから、次のスノボで使えそうなアイテムまであったんではないでしょうか。私は、スノーボードを楽しむにはこうしたアクセサリーのチョイスも大切だと思っています。いかに快適に滑るかという点では、技術と同じくらい大切な要素ではないでしょうか。今回の内容があなたの快適なスノーボードライフの役に立てば幸いです。今日も最後まで読んでくれてありがとうございました。では、また。
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