「今度、子供とスノーボードに行くんだけど気をつけたいことある?」と知り合いの方から結構聞かれるので、今回はお子さんとスノーボードをするときに知っておきたい6つのこととしてお伝えします。
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目次
■そもそも子供は何歳からスノーボードができるの?
これはお子さんの発育によってだいぶ変わってきます。普段から外で遊ぶのが好きで木登りなんかもへっちゃらなお子さんだったら小学校に入る前でもスノーボードは出来ると思います。
スクールによっては3歳から受講可能なところもありますが、実状としては託児所のようになってしまうケースが多いようです。つまり、スノーボードを教えるというよりは雪と遊んで、スクールのレッスンが終了してしまうんです。
3歳だと筋力的にもスノーボードを楽しむは厳しいようです。
また、始めてゲレンデにくるお子さんの場合も、そもそも雪がこんなにあるのが始めのため、スノーボードにあまり興味を持ちません。スノーボードの前に雪に興味を持ちます。
以前、担当したお子さんであったのは、雪の小さな固まり(5cmくらい~10cmくらい)に興味を持ってそれを「お宝があった~」と言って探しに回ると言うケースがありました。私も子供のそういう目線は好きなので一緒に探してましたけど。笑 そのときは親御さんも近くにいらしてて「どうしましょう?」と聞いたら、「この子、一度興味もったらやめないのでこのままでいいです」と言ってもらえたのでそのまま遊んでましたけど。笑 (最後の方に少しだけ板を装着して、ひっぱって遊びました)
一方で、すでにスケートボードやブレッドボードなので横乗りのスポーツをやったことのあるお子さんは立った姿勢をキープするための筋力が発達しています。そのため、スノーボードでもすんなりと滑れる印象があります。小学校低学年の子供からしたら、スノーボードのブーツだけでも重たいです。それに加えて、板をつけたら足に重りをつけてるのと同じです。なので、普段からどの程度体を動かしているかが、スノーボードを何歳から始めたら良いのかという命題のヒントになると思います。
■始めにやらせるのはスキーが良い?スノーボードが良い?
スケートボードなど横乗りの経験のあるお子さんならいきなりスノーボードでもコツをつかむのは早いと思います。しかし、そうじゃない場合はというと、小学校に入る前だったらスキーからやらせるのが無難だと思います。
これは私個人がお子さんを教えてて思うことなので人によって変わると思いますが、普段の立ち姿勢をそのまま再現できるスキーの方が混乱が少ないと思います。スキーは足踏みをするだけで雪上を歩くことができますし、「ハの字」にすれば止まることができます。安全にウィンタースポーツをやらせたいというのであれば、私はスキーから始めることをおすすめします。実際にスノーボードインストラクターの仲間も、子供にはスキーからやらせる人がほとんどです。
■親は教えない方が良い?
これはスキーとスノーボードの両方に言えることですが、親が滑れるからと言って教えない方がいいと私は思います。というのも、親が教えると子供が甘えやすいからです。きちんと話を聞かないケースが多いです。なので、スクールをうまく活用することをおすすめします。家族でプライベートレッスンに入っても良いですしね。そうしたらそれぞれのスキルにあわせてインストラクターはアドバイスをしてくれます。
また、インストラクターという先生の立場の人から教わるというだけで、子供は緊張感を持ちやすいです(全員のお子さんがそうとは限りませんが。。)。また、家族だけで滑るときも滑りのことについては親から子供には言わない方がうまくいきやすいです。子供から聞かれた場合は別ですが、極力親からはアドバイスしない。そもそも親が楽しく滑ってれば、子供は勝手に興味を持って聞いてくるはずです。
■レギュラーかグーフィーかわからいときはどうしたらいい?
これもスノーボードを始めてやるお子さんには悩ましい課題ですね。
基本的にはサッカーボールを蹴る足が、スノーボードの後ろ足になります。なので右足でボールを蹴るお子さんはレギュラースタンス(左足が前、右足が後ろ)です。これは、スノーボードの軸足が前に来るとターンが覚えやすいという理由からです。サッカーボールを蹴る足が右足なら、左足で軸をつくってますよね?なので軸足の左脚が前にきます。そして、サッカーボールを蹴る方の足で板の操作をします。これが基本的なスノーボードの向きについての基本的な考え方です。
しかし、これがまれにあてはまらないケースもあります。たとえば、ボールは右足でけるけどスケートボードは右足が前でやっているケースなどです。
そうした場合は、セッティングである程度調整してしまいます。
具体的には、前足を9°、後ろ足を-9°のダックスタンスにして左右どちらが前に来ても良いようにします。そうすれば、滑っていて「やっぱり、逆がいい!!」とお子さんが言い始めても、アングルを変える必要はありません。
スキー場の寒い中で、アングルを変えるのは中々骨の折れる作業です。。特に集中力の持続時間が大人ほど長くない子供の場合はなおさらです。
なので、レギュラーかグーフィーかはっきりわからない場合は前足9°、後足-9°のダックスタンスで始めから滑るようにすると良いです。関節のやわらかいお子さんは最初からダックスタンスでもきちんと進行方向に視線を向けた姿勢をとれるお子さんが多いです。ダックスタンスのメリットとしては両足均等に体重をかけやすいので、止まりやすいというメリットもあります。
ちなみに一般的なセッティングとしては、前21°~24°後0°~6°くらいがいいです。(詳しくはセッティングの決め方(現在執筆中)をご覧ください)。滑ることを前提にした場合は、こちらの方が進行方向を向きやすいのでおすすめです。
レギュラーかグーフィーが迷ったらとりあえず最初は前9度、後-9度のダックスタンにしましょう。
■こまめに休憩をとる
子供の集中力と体力はそれほどもちません。3歳~6歳であれば午前中で疲れきってしまうパターンがほとんどです。普段からスケートボードなどをするお子さんは別)。
なので、休憩はだいたい1時間おきにとるくらい余裕を持ったスケジューリングをすることをおすすめします。
小学校4年生以上であれば、多少体力も付いてきますから2時間に1度くらいのペースでも良いと思います。スノーボードに慣れていない時にあまりムリをすると怪我の原因にもなりますから、慎重にいきたいですね。
■寒さ対策をしっかりとる
子供は風邪の子元気な子とは言いますが、スキー場では話は変わってきます。ウェアの下はスウェット生地のものであれば極寒でなければ対応できるかと思います。そこで、特に気をつけたいのはグローブです。実は、これをおろそかにしている方が多いように感じます。手が冷え過ぎると痛みに変わって子供のやる気を根こそぎさらっていきます。しかも一度濡れてしまったグローブはただの氷手袋です。それを「我慢しろ」の一言ですませるのは少し酷だと思います。
ただ、子供の成長はとても早いので高いグローブを買うのはおすすめできません。なので、安くても良いので2セット以上は持っていると安心です。その時に以下の二つのことを実践してください。
- グローブに防水スプレーをかける
- インナーに100円ショップで売っている手袋をする
この二つを実践するだけで手の冷えはだいぶ抑えることができます。お金もそこまでかからないのでぜひとも実践して欲しいポイントです。とくにグローブに100円ショップで売られてる手袋をインナー替わりにすることはとてもおすすめです。それだけで防寒性は格段にアップします。たった100円の投資なので、コストパフォーマンスは最高です。
■まとめ
今回はお子さんとスノーボードに行く前に知っておきたい6つのこととしてお伝えしました。どれも家族旅行を満喫するために書かせない要素だと思っていますので、参考にしてもらえたらうれしいです。今日も最後まで読んでくれてありがとうございます。ではまた。
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