鼻歌まじりでアイスバーンを攻略する滑り方

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アイスバーンになるとエッジが抜けたり「ガガガッ」となって滑れなくなる・・・。私もそんな悩みを持っている一人でした。しかし、たった二つのことを実践するだけでアイスバーンでも楽しめるようになったんです。なぜアイスバーンでも楽しめるようになったのか?それは「エッジが尖っていること」と「ターン前半からのズレ」がポイントです。この記事を読んで、アイスバーンでも鼻歌まじりに滑れるようになってください。

photo credit: Durango via photopin (license)

アイスバーンで滑れなくなる理由

日中はとても気持ちよく滑っていても、夕方に近づくに連れて雪質が固くなってアイスバーンになる。そうすると今までは楽しく滑れてたのに急に転び始めてスノーボードがつまらなく感じる。。。

そんな経験はないでしょうか?

私の場合は、アイスバーンになると「こなくそ」という感じでなんとしてもアイスバーンを攻略してやろうという気持ちになって、結果として空回りします(苦笑)。いつも冷静になろうとはおもうのですが、まだまだ未熟者です無苦笑)。

さて、まず始めになぜ普通のバーンでは滑れるのに、アイスバーンになると急に滑れなくなるのか?ということを説明したいと思います。当たり前なことなんですけど、この当たり前のことをちゃんと理解していると次の対策へと話がうつるので聞いてください。

アイスバーンで転びやすくなる一つの要因は、雪質が固くなるためにエッジが雪面奥まで刺さらなくなることがあります。イメージは下の図のような感じです。(分かりやすくするために多少大げさに書いてます。)

アイスバーン 滑り方

雪質によってバランスの取れる範囲が異なる

 

 

アイスバーンでは通常のバーンよりも雪質が固いので、エッジが雪面に食い込みにくいです。するとどうなるかというと、アイスバーンではバランスの取れる範囲が少なくなります。なので、通常のバーンよりもアイスバーンではシビアなコントロールが求められます。イメージは平均台を渡っていた感じから、一本のロープを渡る綱渡りくらいのイメージです。それくらいアイスバーンでバランスをとるということは難しくなります。

通常、ターンが安定してできるのには、スノーボードの構造のエッジが深く関係しています。エッジの材質は鉄やステンレスが使われています。そのエッジが雪面を彫ってくれるのでバランスをとるための「足場」ができます。その「足場」があるので、私たちは安定してターンができるというわけです。スノーボードにおけるエッジは縁の下の力持ちのような役割があります。

このエッジがなければスノーボードはただざざざーと滑っていくだけになってしまいます。エッジがあるから雪面を彫って足場を作ることが出来る。そしてその足場を利用してターンしたり止まったりできます。

アイスバーンでも足場を確保する方法

先ほどの項で「アイスバーンではバランスの取れる範囲が少ないから、転びやすい」というお話をしました。では、アイスバーンでも滑れるようにするには、このバランスの取れる範囲を広くしたらいいですよね?

では、どうやってその範囲を広くしたらいいでしょうか?

おすすめは、エッジを研ぐ(メンテナンスに出す)です。たったこれだけですが、驚くほど変わります。スノーボードにおけるエッジの役割は、包丁で食材を切るのと同じです。

もし、あなたが「この完熟トマトを2mmの薄さで切れたら賞金100万円を獲得できます。」と言われたら、次の2つの包丁のうちどちらを選びますか?

  • 5年間1回も研がれていない刃こぼれしまくりの包丁
  • 新品で刃こぼれ一つない包丁

普通の人は新品の刃こぼれのない包丁を選ぶと思います。その方が楽に確実にトマトを薄くスライスできる確率が高いのは目に見えてますよね。

スノーボードのアイスバーン攻略も同じです。

アイスバーンの攻略で必須なのは、いかにエッジを雪面に食い込ませるかです。そうすることによってバランスを取れる範囲が広くなります。エッジがしっかりと研がれたスノーボードは雪面をより深くまで彫ってくれます。スノーボードを購入後一度もメンテナンスに出したことがないのであればエッジは確実に丸くなっています。滑る雪質にもよると思いますが、固めの雪であれば10日も滑るとエッジは丸まってきます。そういった板でアイスバーンを滑れと言っても難しいです。

なので、アイスバーンでも鼻歌まじりに滑るにはまずはエッジをしっかりと研ぎましょう。自分で出来ない場合はメンテナンスに出しましょう。

「じゃぁ、実際のエッジの角度はどれくらいが良いの?」

これは私の目安ですが、レースに出ないのであればサイドエッジ角は90°で十分です。確かに89°や88°にするとエッジの食いつきはよくなりますが、雪質が変わると食いつき過ぎます。つまり88°などの極端な設定にすると、日中の最高のバーン条件の時に楽しく滑れなくなります。。。それって本末転倒ですよね。

ただ、アイスバーンを滑る機会がやたら多いという方は、サイドエッジ角89°や88°を試してみるのも良いと思います。ただ、繰り返しですが普通に滑る分にはサイドエッジ角は90°で大丈夫です。ちなみに私は、ベースエッジ0°、サイドエッジ90°の超普通の設定です。笑

スノーボード エッジ

サイドエッジ角は90°で十分

アイスバーン攻略は「ターン前半からズラす」こと

そしてもう一点、今度は技術的なお話です。

アイスバーンではエッジングがとてもシビアになります。そのため、ターンのどこでブレーキをするかがとても重要です。下の図の上は、初心者によくあるターンの軌跡です。ターン後半にズレが集約しています。

アイスバーンでこのような滑りをすると、ターン後半のエッジにかかかる力が強すぎてしまい、エッジがその力に耐えられなくなります。結果としてそれが「ガガガ」というズレになってしまいます。

アイスバーン 滑り方 ターン前半

そうではなく、アイスバーンではターン前半からのズレが必要になります。ターン前半からズレを用いることによって、ターン中のどこでもスピードコントロールが出来ます。そのため、ターン後半の過荷重を防ぐことが出来ます。ようは、「ガガガ」というズレが無くなります。

「ターン前半からのズレなんてどうやってやるんだよ?」

それにはちょっとしたコツがいるだけです。ターン前半からズレをつくるコツは、ターンの切り替え時に前脚(足首・ひざ)をターン内側方向に回旋するんです。足首とひざをねじり入れるイメージです。ポイントは、そのときに腰は回さないことです。足首とひざのターン内側への回旋動作によって板は回り始めます。それ以上ずらしたくないので、腰のローテーションは入れないです。

腰の向きは前足のアングルに固定したまま、足首・ひざだけをターン内側にひねり入れるようにしてみてください。そうすると自然な形で板が回ってくると思います。最初はヒールサイドの方がイメージが作りやすいと思います。

「それでもやっぱりわからん!」

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まとめ

アイスバーンで鼻歌まじりに滑る方法は、一つに「エッジを研ぐこと」。これは例えるとトマトを薄くスライスすときによく切れる包丁を使うのと同じです。エッジがしっかり研いであるとそれだけで雪面の捉えがとても良いです。そしてもう一つのポイントは「ターン前半からズレを使うこと」です。こちらは上級者向けかと思いますが、足首・ひざをターン内側にひねり入れる意識でターンしてみてください。そうすることで、ターン前半からズレを使いこなすことが出来ると思います。今日も最後まで読んでくれてありがとうございます。ではまた。

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