「こどもは何をやっても上達が早いよね~。スノボもそうでしょ?」確かにイントラになるまではこう思っていましたが結論としては、実はどちらも変わりません。もしあなたがこどもの方が上達が早いと感じているのであれば、それは《思い込み》です。私はシーズン中にはご家族を教えることもあります。そんなとき感じるのは、「上達速度の差は年齢ではなく《思い込み》で変わる」ということです。さて、今回はこどもとおとなの上達についてお話します。
▪️こどもの方がおとなより上達が早いという思い込み
「こどもはなんでも飲み込みが早いよね~。スノボもそうだよね~」
確かに全体的に見ればそうなのかもしれません(スノボを教えてる現場ではそんなことはないのですが)。しかし、これが本当ならなぜ、こどもの方が上達が早いのでしょうか?
筋力も思考力もおとなの方がこどもより優れています。特に思考力・考える力に関して言えばこどもよりおとなの方が断然有利です。スノーボードの理論を正しく理解して落ち着いてやればこどもよりおとなの方が早くできるようになることがあってもおかしくありません。
逆にこどもは集中力がそれほど持続しませんし、理解力もおとなよりは劣ります。
なのになぜ?
ずばり、スノーボードの成長の差を決定づけているのは《思い込み》です。
「え?そんなこと?」
はい。そんなことです。
こどもは上達がはやく、おとなは遅いという《思い込み》のせいで、おとなは自分自身でブレーキをかけてしまうケースが多いんです。
繰り返しですが、スノーボードの上達の差は《思い込み》です。
なぜならスノーボードでターンをするだけであれば筋力や瞬発力・体力などをほとんど必要としないからです。片足で5秒程度立てるバランス能力があれば誰でもターンまではできます。むしろ、5秒も片足で立てるバランス能力のある人は2時間あればターンできると思います。
それほどスノーボードでターンをするということは簡単なんです。
冷静に考えてみると、スノーボードで進む力のほとんどは「重力」です。いいですか?地球の重力すなわち「落下する」力を使って滑るわけです。板を斜面の下っている方向に向ければ勝手に進んでいきます。それを少しだけ体の向きを変えてあげると板が横に向けると止まります。
基本的にはこれだけです。
重力をうまく利用して滑る。
スノーボードはこれにつきるわけです。それを難しく考えすぎると、ターンができなくなります。難しいことはないんです。
スノーボードでターンをするということは、
- 野球でヒットを打つことよりも
- サッカーでゴールを決めることよりも
- ラグビーでトライを決めることよりも
- クロールで25m泳ぐことよりも
- ゴルフで100を切るよりも
- スケートボードでオーリーをするよりも
全然簡単にできます。
なぜなら、スノーボードでターンをすることは特別な筋肉を必要としないからです。なんたって重力が手助けをしてくれるんですから。
それなのに「こどもはなんでも上達が早い」という《思い込み》のせいで、自ら上達への扉を閉ざしてしまうのはもったいないことです。
そして、こども視点で上達のはやさを考えると、こどもが上達がはやい理由はコレです。
こどもは《できない》と思っていない。
育ってきた環境にもよりますが、おとなよりこどもの方が思考が柔軟です。できないと思うことが少ないんです。
そして、こどもは《できるようになりたい》という思考に入りやすい。この強い気持ちが成長速度の差となって現れるだけです。
《できるようになりたい》わけですから、無我夢中でやります。転んだらかっこわるいとか、周りを気にすることはなくなります。
おとなになるにつれて、失敗することは恥ずかしいことだという思考になっていませんか?
失敗は成功のもと!とはよく言いますが、私の考えは少し違います。
成功するためには失敗を重ねる必要があるんです。失敗は成功のもとというポジティブシンキングより、失敗をしたらそれは正しい道を進んでいると思った方がいいです。
それがあなたの経験で今後の糧になるわけですから、いわば失敗は財産です。
失敗の数が少ない人はそれだけ経験が少ないとも言えます。これはいざという時に効いてきます。
人は最終的には自分の過去の経験からしか物事を判断できないわけですから、この失敗という経験をいかに多く体験するかが、その後の人生をどう生きるかに関わってくると思うんです。
少し話が飛躍しすぎましたが(汗)、とにかくですね、スノーボードの成長の差はあくまで《思い込み》の差なわけです。できないと思ったらできないですし、できると思い続けた人が強いというだけの話です。
こどもは《滑れるようになりたい》という思考に入りやすく、そうなったらぐんぐん成長していきます。
もしあなたが、「◯◯だから滑れない」と思っているのであればまずは、「◯◯だから」というその思考をとっぱらってみてはいかがでしょうか。
今日も最後まで読んでくれてありがとうとざいます。ではまた。
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