「スノーボードのアングルを前向きにすることが、カービングに適しているかは疑問です。。」
アングルに関しては、
はっきりとした「理由付け」が
できている人は少ないですよね。
ただ、アングルの調整は
滑りの「スタイル」によって
変わってくるので、
雑誌の人を真似しても
「なんかしっくりこない」
という現象におちいりやすいです。
大切なのは
「なぜ、そのアングルにしているのか?」
と自分なりに「理由付け」があることです。
理由付けがあると動作一つ一つにも
理由がでてくるので、
滑りの「質」が上がるからです。
ということで、今回はアングルについてです。
以下、以前の記事に対しての読者さんのコメントです。
(まだ見てない人はこちらから。>スノーボードのカービングに適したアングルやスタンスとは?)
今日はスタンス幅が肩より広めでアングルは前足と後ろ足共に0度ぐらいです。前足を前方に広げた方が小回りに適応しやすいと聞き実際それを感じます しかし、それがきれいなカービングに繋がるのかっていうのに疑問がありま す ご回答にあるようにアングルは参考通りにスタンス幅は、私は166cmなので53ぐらいでやってみたいとおもいます また質問を2つさせてくださいスタンス幅は固定で、両足の中心は、板の中央より前側後ろ側にどりらにあるほうがカービングに繋がり やすいなのでしょうか? 軸を単の内側にしないと言うことは常に板に対して軸が垂直になればいいのでしょうか?
以下、僕の返信内容です。
こんにちは。スノボラボのこうぞうです。>前足を前方に広げた方が小回りに適応しやすいと聞き実際それを感じます>しかし、それがきれいなカービングに繋がるのかっていうのに疑問がありますアングルを前に向けるメリットは「足首・ひざを効果的に使える」ということがあります。逆にデメリットは「停止動作の感覚が変わる」ということがあります。前に向けるアングルでは、そうでないアングルに比べて停止動作の荷重方向がやや変わります。例えば、前9・後-9の場合通常の「立ち姿勢」と似たようなアングルのためスノーボードの停止動作の時も日常の止まる動作と同じように「踏ん張れば」止まれます。一方で、アングルを前に向けると(例えば前24、後ろ9)止まるときに荷重がかかるポイントは前足は足の内側に、後ろ足は足の外側に、なります。前9、後-9とは力をかけるポイントが変わるのでカービングしにくいと感じる人もいるかもしれません。ただ、アングルを前に向けた方が「角付けの方法」が「増える」ので、カービングの滑りの「幅」は間違いなく増えます。というのも、前9、後-9の場合は、「体軸を傾けることによる角付け」しかおこなうことができませんが、一方で、前24、後9の場合は、「足首の回しこみ」「ひざのターン内側方向への倒し込み」の二つのパターンでも角付けを行うことができます。つまり、今までは1つの方法でしか角付けができなかったことに対してアングルを前に向けると3パターンで角付けを「調整」することができます。なので、カービングの場合アングルは前に向けた方が「調整の幅」が増えます。つまり「滑りの幅」が広がります。さて、前置きが長くなりましたがご質問の回答です。>スタンス幅は固定で、両足の中心は、板の中央より前側後ろ側にどちらにあるほうがカービングに繋がりやすいなのでしょうか?ポジショニングのお話ですよね。
カービングにつながる状態というのは
言い換えると
「板がズレにくい状態」です。
これが基本の考え方なので
覚えておいてください。
そして、一般的には
板の「後ろ側」にあった方が
カービングにつながりやすいです。なぜなら、
重心が板の山側にあると、
前足が後ろ足より
「低い」ところにあるので
前足をズラすことは難しいです。一方で、
重心が板の谷川にあると、
コンパスのように
後ろ足を簡単に
「ズラす」ことができます。なので、前足に軸があると
一般的にはカービングしにくいです。
ただ、それもターン中常に
同じポジションでいることはないです。
ターン前半は前気味のポジションで
スピードのコントロールを
(ズレのコントロール)ターン後半は後ろ気味のポジションで
キレのコントロールを
することが一般的です。
(これがきちんとできるのはイントラレベルです。)
ただカービング初心者の場合は
滑走中にそこまで板の上で
「動く」ことは容易ではないので、
最初は重心位置は「固定」のがいいです。
慣れてきたらターン前半・中盤・後半で
ポジションを変えてみて
その効果を実感してみてください。
また、体軸に関しては
言葉にするよりも次のURLの
【STEP5: ターン弧は最初は小さく。徐々に大きくしていく】
のが参考になると思われるので、
参考にしてみてください。
さて二つ目のご質問の回答はこちらです。
>軸を単の内側にしないと言うことは常に板に対して軸が垂直になればいいのでしょうか?
イメージとしてはそうです。
ただ、少し補足説明をしますね。
「軸を全く内側に倒さない」で
滑ることは不可能なので、
「できるだけ軸をターン内側に倒さない」
ことが重要になります。
また、おっしゃっている
「軸が板の垂直上にある」状態でも
角付けをすることができてしまうので、言い換えると
重力方向(自分から地球の中心)に線を引くとしたら、
「その重力の線から軸をなるべく倒さない」状態
をキープするということになります。
それが「板を立たせないで滑る方法」です。
つまりはそうすることによって
カービングの滑りの「幅」に広がります。
なぜなら、
1、板を立たせてカービングできる
2、板を立たせないでもカービングできる
という2種類の方法で滑ることができるからです。
通常カービングをし始めた人は
1の「板を立たせてカービングできる」状態
の人がほとんどです。
その方が「楽」にカービングができます。
特に必要なスキルもなく、
単純に体軸をターン内側に倒せば
それがカービングになります。
ただ、それだと
「スピードコントロール」ができません。
なので、
2の「板を立たせないでカービング」する方法を
覚える必要があります。
板を立たせないで滑ることができれば
適度な「ズレ」と「キレ」を
自分の「判断」で使うことができます。ズラしたいときは板を立たせない
キレを出したいときは板を立たせるといったように
シチュエーション毎に
滑り方を「選択」すればいいだけです。
以上です。参考になれば。
ご質問があれば返信してください^^
こうぞう
現在、多くの方から問い合わせをいただいています。
順に返信していますが
時間がかかると思います。
すぐに知りたい!上達したい!という方は
スノーボードを最短で上達する
「スノーボードの強化書」
という教材があるので
そちらもチェックしてみてください。
(photo credit: Stefans02 Steep / Tricks Along the Mountain via photopin (license))
こんにちは、はじめてコメントさせていただいております。
スノボは10年以上前に楽しんでましたが、ブランクが長いのでスノボ歴はなんとも言えません。先日久々にゲレンデへ出たところ問題なく普通に滑れました。きっと身体が憶えてくれてるのかもしれません。やっぱすごく楽しいと感じ、続けるなら板を立てたかっこいいカービングを少しでも覚えたいと思っております。自分のレベルは普通にクイックターンくらいなら滑れております。カービングのようながっつりエッジを効かせたようなかっこいいレベルではありませんが・・・。
叱られてしまうかもしれませんが、いまだに使っているのが98年ころに購入したBurtonのChargerとかいう板と、SALOMONのバインディングです。かなり古いもので、あまり詳しくないためどんな形状なのかすらわかりません。普通のキャンバー形状かと思いますが違っていたらすみません。初心者でしたのでプロショップのようなお店で購入し、すべてセッテイングしてもらいました。その後何も変更せずに今年また復活しました。。。汗
身長170cm
体重60kg
特記するものもない極々普通体系です
使っているBurton板とSALOMONバインです
http://i.imgur.com/nfosHGW.jpg
http://i.imgur.com/L3UZlyc.jpg
http://i.imgur.com/KCNicGS.jpg
前アングル
http://i.imgur.com/wlb7IxZ.jpg
後ろアングル
http://i.imgur.com/rOr9CDD.jpg
スタンス幅
http://i.imgur.com/MtYFPrR.jpg
星野さんにアドバイスしていただきたいのは、これからカービングをメインに滑りたいと思っておりますのでおすすめの板はOGASAKA CT 152cm, 154cm, 156cmあたりでよろしいでしょうか?バインは自分なりに調べたところFLUX XFというのがカービングに適しているとか・・・。そのあたりのアドバイスをいただけないでしょうか。またアングルやスタンス幅などのアドバイスもしていただけると嬉しく思います。かなりど素人なコメント内容で申し訳ないです。
ちなみに埼玉在中なので近場のふじてんや天神平などで滑っております。アドバイスよろしくお願いします。
返信遅くなりました。
プロショップで購入されたのであれば、また相談に行ってみてはいかがでしょう?
カービングに適していると言われるビンディングでも
結局は、乗り手の「滑り方」や「スキル」で選択肢は変わってきます。
あまり固すぎるフレックスだと反応が早すぎるケースもあります。
僕は多少のルーズ感が欲しいのでハイバックは結構柔らかいです。
(SP-UNITEDのBROTHER HOODというモデルです)
「カービングに適している」という表現だけに惑わされずに、
ご自身のスキル・滑りにあったものをショップの人と相談して決めるのが一番確実かと。。
僕もビンディングを選ぶときはショップ店長におおいに相談に乗ってもらいました。
OGASAKAの長さは154前後でいいかなと思います。
試乗会に参加できるのであれば、参加して試乗してみるのが一番ですね^^