カービングターンの「キレ」と「ズレ」って何?

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「カービングターンってズレちゃいけないの?」

「そもそもカービングターンのキレとかズレって何?」

スノーボードにハマり始めた頃、こんな疑問がありました。なので、私の整理も兼ねて、今回はカービングターンのキレとズレについて説明していきます。

(photo credit: Sébastien via photopin (license)

そもそも、[フルカービング]は不可能?

「よーし!この斜面はフルカービングでいくぞー!」

こんなことを言いながらキレキレのカービングをしている方もいるのではないでしょうか。もちろん私自身もフルカービングする!という意識の時はありますが、結論から言うと、

フルカービング=全くズレない滑り

は不可能です。

まず、カービングターンの「カービング」は英語で書くと「Carving(彫る)」です。なので、前提として曲がるという意味ではないということです。あくまで雪面を彫る(Carve)しながら進むことからカービングと言われているんです。

なので、スノーボードでまったくズレないターンは不可能です。

雪面を彫りながら進むため、少なからずズレは生じています。そうなんです。スノーボードでまったくズレないターンは不可能なんです。

これがサーキットを走るバイクやF1と違う点です。(F1でも遠心力がグリップ力より多ければズレますが。)もちろんF1もミクロの視点で見ればズレているのかもしれませんが、スノーボードのように明らかに地面が掘れてズレるということはないです。モータースポーツにおいてはそういったことはありえません。

なのでスノーボードでカービングする場合、大切なのは「ズレないように滑る」のではなく、「ズレてもいいんだ」という意識で滑ることです。言葉のマジックですが、「〜してはいけない」というと、人はミスをしやすくなります。

例えば、水がいっぱいに入ったコップを30m先のゴール地点まで「一滴もこぼさないで運んで」というのと、「いつも通り運ぶみたいに、リラックスして運んで」と言うのでは、どちらが水をこぼす量が少ないでしょうか。人は「〜してはいけない」というと緊張します。緊張しすぎると本来の力が発揮できないのはみなさんご存知の通りだと思います。

なので、この「ズレ」に関しても同じで、「ズレてはいけない」というのではなく「ズレてもいい」という意識で滑るのが大切です。意識の問題なので、今すぐにでも修正できる問題なのでおすすめです。

キレとズレの[割合]でカービングターンをコントロールする

では、カービングターンでキレを出すときにどうしたら良いのでしょうか?

結論からいうと、キレを出すにはズレにくくするということが必要になります。前提として、カービングターンとはいえズレるものなので、そのズレをいかに少なくするかで、キレのあるカービングターンに近づいていきます。

言い換えると、カービングターンでのポイントはキレとズレをどれくらいの割合にするか?ということになります。

カービングターンでズレるのはしょうがないんです。あくまで、キレとズレの割合を調整することによってカービングターンをコントロールしてあげる必要があります。

そして上級者になればなるほど、その割合をシビアに調整することができます。緩斜面でスピードを落とさないでカービングターンをしたいときは、キレキレのポジションで滑りますし、中級斜面でスピードコントロールが必要な場合は、ズレの割合を増やしていってスピードを調整します。

(他にもターン弧の仕上げ具合で、調整するなどもありますが今回は割愛します。)

その調整を自分の思い通りにできることが、俗に言う「板に乗れてる」ということです。

では、ズレやすい条件・キレやすい条件というものを確認していきましょう。これを把握することによって、あなたの滑りの幅が一段と広がるでしょう。

ズレやすい条件とは?

以下の3つの条件が揃ったときがズレやすい条件と私は考えています。

  • 角付け(雪面に対する板の角度)が浅い。もしくはフラット。
  • 前足に軸(重心)がある
  • 板の垂直上に頭がある

基本的にはこの条件が揃っているとズレやすいです。それぞれについて説明していきます。

まず一つ目の「角付け(雪面に対する板の角度)が浅い。もしくはフラット」についてですが、これは初心者のターンで言われることです。スピードがでないうちに板を必要以上に立ててしまうと、抵抗になり板が回ってきてくれません。なので、ずらすには板はなるべく立てない方がいいです。そうすることで、ズレやすく、つまりはスピードのコントロールがしやすくなります。

二つ目の条件「前足に軸(重心)がある」についてです。これはスノーボード特有の考え方になります。自転車やバイクなどのカービング技術とはあまりリンクしないです。なぜなら、スノーボードは重力が必要なスポーツだからです。

例えば、スケートボードの場合、回転させようとしたら軸は前足でも後ろ足でも大丈夫です。どこを軸にするかで、その人のクセが関係して回転のしやすさがかわるだけで、回転運動そのものができないということはないです。

一方でスノーボードは、前足は基本的に斜面に対して後ろ足より低い位置にあります。これがポイントです。なので前足に軸を作って、後ろ足を降り出すようにすると板は降り出しやすい(ズレやすい)です。理由は、高い位置にある後ろ足を低い位置に持っていく動きだからです。そのときに、板がフラットであれば、板を降り出すときに抵抗が少ないですから、より降り出しやすい(ずらしやすい)というわけです。

下図をみてください。

スノボラボ資料_降り出し.001

前足軸で後ろ足を降り出すのは簡単。 ⇨重力が手助けしてくれるから。

前足に軸を置いて、後ろ足を降り出す動きだと板はズレやすいです。このとき、後ろ足は前足より高い位置にあります。その高い位置にある後ろ足を下側に降り出すのはごく自然な動きです。少しの初期動作だけ加えてあげれば、後ろ足は自然と、回転しながら落下してきます。このときの動きに必要な動きは本当にごく少なくて大丈夫です。単純に、重力が後ろ足が落下するのを助けてくれるからです。

そして、3つ目の条件「板の垂直上に頭がある」についてですが、これは「板がフラットであることを確認すること」という意味合いが強いです。板をフラットにしようしようと思っていても、どうしても板がフラットにならないという人は、頭の位置が板の真上からはずれてしまっているケースが非常に多いです。なので、板が自らの意思でずらせないという方は、一度ご自身の頭の位置を確認してみることをお勧めします。

頭を板の垂直上に置いたままにする意識を常に持つと、板がずらしやすく、本当に余計な力をいれないでターンできます。

キレの(ズレにくい)条件とは?

一方で、カービングターンでキレやすい(ズレにくい)条件を挙げます。基本的には、ズレやすい条件と反対の条件になります。

  • 角付け(雪面に対する板の角度)が大きい
  • 軸(重心)が板の真ん中から後ろ側
  • 頭は板の垂直上よりターン外側にある(リーンアウト)

それぞれについて説明していきます。

まず1つ目の条件「角付け(雪面に対する板の角度)が大きいです。こらは板を立てれば立てるほど、雪面からの抵抗をもろにうけるため、ズレにくくなります。

板を立てるほど、支える力が強い。つまりズレにくい

板を立てるほど、支える力が強い。つまりズレにくい

上図(左)にもありますように、角付けが弱いと支える力が弱いので、ズレやすいということになります。

そして2つ目の条件「軸(重心)が板の真ん中から後ろ側」についてです。前足に軸を置くとズレやすいという話を先ほどしましたが、今回はその逆です。真ん中から後ろに軸を持ってくるとズレにくいという話です。

スノボラボ資料_降り出し.002

後ろ足軸で前足を振り上げるのは難しい。⇨ズレにくい。

後ろ足に軸を置いて、前足をずらすような動きが難しいのは、それが重力に逆らう動きだからです。低い位置にあるものを高い位置にあげるにはエネルギーが必要です。これをスノーボードで行うには、筋力が必要になります。なので、後ろ足に軸を置いて、無理やりずらして滑っているかたは、非常に体力の使う(エネルギーが必要な)動きをしているといことになります。

しかしながら、カービーングターンでズレにくくするには、このように軸を後ろ足に作ったり、重心を板の真ん中にくるようにしるのがいいです。そうすることで結果的にズレにくいポジションや板の反発を使えるポジションに体を置くことができるからです。

最後に3つ目「頭は板の垂直上よりターン外側にある(リーンアウト)」について説明します。カービングターンで一番ある失敗例は、「リーンアウトが取れず、ターン内側に倒れてしまうこと」です。これを防ぐために、ターンピークでの頭の位置はターン外側にくるようにしましょう。この意識を持つだけで、カービングターンの精度が変わってきます。

棒立ちターン資料.015棒立ちターン資料.017

 

 

 

 

 

 

 

 

まとめ

以上のポイントをおさえて、カービングターンにおける「ズレ」と「キレ」をあなたのものにしてもらえたらと思います。ズレやすいポジションや動き、そしてキレが出やすいポジションや動きというものを一つずつ分解して考えると、カービングターンの上達につながると思います。今日も、最後まで読んでくれてありがとうございます。では、また。

 

 

 

 

 

 

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1 個のコメント

  • わかりやすくていいです。なかなか後ろ足に過重できなくて、ずれるので助かりました。

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