初心者がスノーボードスクールに入ることのメリット・デメリット

photo credit: Parken Trysil via photopin (license)
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初心者の方がよく言うのは、

「うまい人から教わればいいでしょ」

ということ。だからわざわざお金と時間を払ってまでスクールに入る意味はないと考えているわけです。私もスノーボードを始めた当初はそのように思っていた部類の人間でした。スクールに入っても大して成長しないで、終わってしまうという話を聞いていたからです。私自身もスクールに入り始めたのはターンができてからでした。

ただ最近は「初心者のときにスクールに入らないで時間をムダにしたな・・・」と思うようになってきました。今回は初心者がスノーボードスクールに入ることのメリット・デメリットについてお話します。

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初心者がスクールに入ることのメリット

上達が早い(基礎から教えてくれる)

最初のメリットです。

最短で上達するのに必要不可欠な要素は、基礎を学ぶことです。スポーツでも勉強でも同じですが、基礎を知っているから応用が効きます。

ただ、

「スノーボードの基礎は何ですか?」

と、聞いてはっきりと答えられる人は少ないです。スノーボードは野球やサッカーに比べるとまだまだマイナースポーツなのがその理由の一つだと思います。そして実は、うまく滑れる人でも基礎からしっかり練習している人は少ないということです。(イントラになる前の私がそうでした^^;)

どんなスポーツでも基礎を理解することは、上達への近道です。

野球のバットの持ち方も知らないで、打てるようになりますか?

当たり前ですが、正しい持ち方で握っているからしっかりとバットを振ることができます。両手の間に大きく隙間がある握り方では、きれいに振ることはできません。野球初心者を教える手順としては、まずはバットの握り方から教えてあげる必要があります。

「じゃぁ、スノーボード初心者には何から教えたらいいの?」

野球でバットの振り方を教えるには、バットの握り方から教えるのが良いと言いました。スノーボードの滑り方を教える場合は、ブーツの履き方がそれにあたります。

最近ではBOAシステムでリールを巻くだけで簡単にブーツを締め付けられるようになりましたが、ただ単にリールを巻くだけでは正しく履いていることにはなりません。

また、レンタルの場合はヒモで締め付けることになります。通常の靴と同じように締めていてはユルユルで、ブーツの中で足はを固定することはできません。

「あなたは、陸上用シューズのヒモを縛らないで100mをダッシュできますか?」

できないですよね。

ヒモがユルユルの場合、かかとが浮いてきてしまいます。スノーボードのブーツにおいても同じです。ブーツの締め付けが弱いと、ブーツの中で足が遊びます。そんな不安定な状態で、安定して滑れるでしょうか。難しいですよね。なので、安定てして滑るためには足首をしっかりとホールドしてあげる必要があります。

ここで、簡単に正しいブーツの履き方を紹介します。

  1. イスに座る(ひざの角度が90°になるくらいの高さ)
  2. ブーツを履く
  3. 地面にかかと落としを何回かおこなう
  4. インナーを締める
  5. アウターを締める
  6. 一度イスから立ち上がり、ブーツのタン(前側)にあなたのすねを強く押し当てる
  7. もう一度、インナー・アウターを締め直す

ブーツを履くときのポイントは、足首のホールドです。

何もしないでただ単にヒモを締めるだけでは、かかととブーツの間に隙間が生じます。コレが問題です。さらに滑っていくうちにその隙間は広がって行くので、より隙間が大きくなります。

ですので、あらかじめかかととブーツの隙間をなくすように「かかと落とし」をしてください。そうすると、ブーツのかかと側の隙間が少なくなります。

その段階で一回仮締めを行い、ブーツのタン(前側)にすねを押し当てるようにすると、てこの原理でブーツの後ろ側にかかとがよって行き、よりかかとの隙間が少なくなります。

そこで本締めを行ってください。

この手順で行えば、レンタルブーツでもかなりしっかりと足首をホールドできるようになります。

スクールではマテリアルの調整(スタンス幅、アングル(角度)の調整)も行っているスクールもあります。道具の調整は、効率的に上達するには必要不可欠なことです。

スクールでは滑り方だけではなく、道具の調整もしてくれます。(*全てのスクールがやっているとは限らないので、詳細はスクールにお問い合わせください)

このようにスクールに入ると、スノーボードの基礎の基礎からしっかりと教えてくれます。上達の近道は、いかに基礎を叩き込むかです。

今回紹介したブーツの履き方を知っているだけで、あなたの上達スピードは大きく変わってきます。

怪我をしにくい(安全に配慮したレッスン)

二つ目のメリットです。

スクールに入るとインストラクターが安全に配慮して教えてくれます。もちろん、スノーボードはスポーツの一種ですので全く怪我をしないかと言ったらそんなことはないです。ただ、その怪我をするリスクが減らせるのは確かです。それと言うのも、先ほど言った通り基礎からしっかりと教えてくれるからです。

初心者の友人同士でスノーボードに行って、

「じゃぁ、とりあえず山頂に行こうか」

なんてことをスクールでは絶対にしません。かといって、スクールで基礎から教わることが遠回りかと言ったらそれも違います。基礎からゆっくりとスノーボードの動きを確認することによって確実に成長することが出来ます。もし仮に、あなたが失敗をしたとしてもインストラクターはその失敗の理由と改善点を的確に説明してくれます。なので同じ失敗も繰り返しにくくなります。

さらに、ターンの補助もスクールではおこなってくれます。インストラクターの教科書であるスノーボード教程にも書かれていますが、どうやって初心者を補助したらいいのか?を常にトレーニングをしているのがインストラクターです。それこそ手取り足取り教えてくれますので、怪我をするリスクは少なくなります。

どんなに楽しい旅行でも怪我をしてしまっては、全てが台無しです。。友人とスノーボードの旅行に来ていてたら、その旅行を一回中断しなくてはなりません。楽しいはずの旅行が、怪我をすることによって良くない思い出になってしまうかもしれません。

もし仮にスクール受講中に怪我をしてしまった場合でも、実はスクールでは団体保険に加入しているので保険が適用できます。これが、友人同士の旅行でわざわざ保険に入る人はいるでしょうか?もしものときのためにスクールに入ることはアリだと私は思います。

他の人のアドバイスも聞ける(経験値2倍以上)

メリットの3つ目です。

初心者がグループレッスンに入ると、ほぼ他にも受講生の方がいます。(土日だったらほぼ間違いないです)。あなたの他にも受講生がいると言うことは、様々な滑り方があるということです。つまり、数多くの失敗例、成功例をその場で知ることが出来ます。

全く同じレベルの人が受講するというこはほぼあり得ません。レベルも成長速度もバラバラだからこそ、多くの学びがそこにはあります。もしあなたが一番うまくなくても、周りの人へのアドバイスは、将来のアナタへのアドバイスになる可能性が高いです。スノーボードの失敗パターンはほぼ決まっているからです。なので、スクールに入って多くのアドバイスに耳を傾けるとそれだけ経験値は2倍、3倍になります。

その後の成長も早い(上記を満たすため、その後の成長も早い)

最後のメリットです。

先ほど、他の人へのアドバイスも聞けるので、経験値が多くなるとお伝えしました。さらに、基礎的なことから教えてくれることもお話しました。なので、結果としてその後の成長も早くなります。

例え、失敗したとしても基礎が分かっていると対処の仕方もおのずと見えてきます。他の人へのアドバイスを思い出せば、対処できることがほとんどです。

そうなってくると自分で考えて、自分で成長するということができるようになってきます。

スノーボードはただやみくもに滑っていても成長できないスポーツです。もちろん滑り倒す時期は必要ですが、それも基礎を知っていて基礎固めをする必要があるときだけ有効です。基礎も何も理解していないのに、ただただ滑るのは水をざるですくうのと同じくらいムダです。

初心者がスクールに入ることのデメリット

メリットばかりでなく、デメリットもお話していきます。

時間が決まっている(滑りたいときに滑れない)

スクールが開始されるのは、リフトが動き始めてからだいたい1時間や2時間が経過した後です。まったくのスノボ初心者はその時間まちぼうけをくらうわけなので、少し切ないです。。

また、スクールの受講時間は2時間or4時間が主流です。2時間なら午前中(10時-12時)、4時間で1日コース(10時-12時、13時-15時)と言った具合です。(*スクールによって違います。)

一日コースを受講した場合、お昼の混雑時を避けられないのは痛いです。。。せっかくスノーボードをしにきたからには、一本でも多く滑りたいと思う人が多いと思います。

ただ、その対策としてプライベートレッスンを受講する手はあります。プライベートレッスンではインストラクター1人を独り占めできるので、時間の指定もできる場合がほとんどです。そう言った場合は、お昼の混雑時を避けるように時間設定をお願いすることが出来ます。

お金が余計にかかる

相場としてグループレッスン(他の受講生もいるコース)なら2時間で4000円~5000円、1日で6000円~7000円くらいです。

さらにプライベートレッスンでマンツーマンをお願いすると15000円くらいかかります。ただ、プライベートレッスンでも人数が4名以上で応募するなどすると受講生一人当たりのレッスン料はグループレッスンより安くなる傾向にあります。

どちらにしろスクールに入るとお金はかかるわけです。先ほど挙げたメリットと比較してそうするかはあなたの判断になります。

最低でもリフト1日分くらいはかかるわけですが、私個人の意見としては、丸一日滑っても得られない経験をスクールに入ることで得られると思っています。それは先ほど挙げたメリットでお話した通りです。

受講生のレベルがまちまち(レッスンのペースが遅くなる)

これは初心者のグループレッスンで多々起こる問題です。受講生の年齢、性別、運動能力に差があるにも関わらず一つのグループでレッスンを受けなくてはならないケースもあります。

あなたが運動がものすごいできてあっという間にうまくなったとしても、もし周りでうまくなるのに時間のかかる方がいたらそのクラスのレッスンのペースは遅くならざるをえません。そうなったらあなたは少し退屈に感じるかもしれません。初心者でターンができるようになったら、いち早く滑りにいきたくなりますが、それをさせてくれないということです。

もちろんインストラクターもうまい人が飽きないようなペース配分を心がけてはいますが、どうしても遅くなってしまうときはあります。

たまにとても説明が長いイントラがいる(飽きる)

私なんかは、自分が受講生の立場のときは「説明はちゃちゃっとしてとりあえず滑らせてよ」と思う人なので、説明の長いイントラは好きでないです。教本にもアドバイスは的確にコンパクトにと書かれていますが、自分の知識をひけらかしたいイントラがいるのも事実です。

知識をひけらかすタイプでなくても、とにかく丁寧すぎるほど丁寧な説明をしてくれるイントラもいます。わかりやすく伝えようとするあまり、説明が長くなってしまうんです。

そういった時は、素直に「滑りながら改善したいので、まず滑らせてもらえますか?」と言いましょう。相手のアドバイスも聞きつつ、滑りたいアピールをするとペースを変えてくれるかもしれません。

賢くスクールを利用するためのレベル別のポイント

ここまでで初心者がスクールに入ることのメリット・デメリットについてお話しました。それらのポイントを踏まえて私がお勧めするスクールの利用の仕方をレベル別に紹介していきます。

まったくの初心者→プライベートレッスン

多少値段は高くなりますが、まったくの初心者であればインストラクターを独り占めできるプライベートレッスンがおすすめです。早い人だと30分でターンが出来るようになります。そうでなくても一日あればターンのコツはつかめるようになる人がほとんどです。

スノーボードスクールの受講生が一番多いクラスは初心者クラスです。私の感覚だとだいたい8割くらいは初心者レッスンの受講生です。なので、グループレッスンに入るとほぼ間違いなく、他の方と同じクラスになります。グループレッスンではプライベートレッスンに比べて、ペースが遅くなりがちです。30分でターンができるポテンシャルを持っている人でも周りにあわせたペースでいる必要があります。

しかし、プライベートレッスンではあなたの成長スピードに合わせてレッスンができるので30分でターンができる人であれば、さらにうまくなるようなレッスンに移行することができます。初心者コースでターンができるようになったのであれば、中級斜度に挑戦することもあります。

また、運動に自信が無い人でも、プライベートレッスンであれば周りに人の目を気にせずにレッスンに集中することが出来ます。これって意外に知られていませんが、大切なことです。本当は滑れるのに、周りの人に見られているという緊張感から滑れなくなってしまう人がいます。そういった方にはプライベートレッスンがとてもおすすめです。

値段はグループレッスンより高くなりますが、高いだけの価値はあります。

ターンができたら→グループレッスン

かかと側、つまさき側の両方でターンがそれとなくできるようになったのであればグループレッスンがおすすめです。ターンが出来る人は中級クラスに分けられることがほとんどで、このクラスは土日であっても初心者クラスと違い、それほど多くの方は受講しません。私の感覚では土日の多いときでも5名程度です。通常なら2、3名です。

なので、このレベルの人はわざわざプライベートレッスンに申し込まなくても、密度の濃いレッスンになるパターンがほとんどです。うまくいくとグループレッスンに申し込んでも、受講者が一人のパターンもあります。そうなればとってもお得です。

「ターンができるからスクールなんていらない」

と思っていたら大間違いです。滑れるだけで楽しいと思う方はそれで良いと思いますが、うまくなりたいと思うのであればスクールに入るべきです。それは、自己流を避けるためです。

ゴルフのタイガーウッズも石川遼も、テニスに錦織圭も優秀なコーチがいます。それは第三者の目で自分のフォームを確認するためです。超一流のプロでさえコーチと二人三脚でやっているケースがほとんどなのに、スノーボードは例外のはずがありません。うまくなりたいと思うのであれば、第三者のプロからのアドバイスは必須です。

より高みを目指すあなたへ→グループレッスンorキャンプ・イベントに参加

どんな斜度でもある程度は滑れるようなレベルになったら、あなたのやりたいことをとことん極めていくと良いです。スクールでは色々な受講生のために、様々なクラスが用意してあります。そこであなたのスタイルにあったクラスを選んで受講すれば、上達すること間違い無しです。

カービングを極めたいのであれば、カービングクラスへ

グラトリに挑戦したいのであれば、グラトリクラスへ

といった感じです。

また、どんな斜度でもターンができるレベルであれば、キャンプなどのイベントに参加してみるのも良いです。デモンストレーターが主催するものからスクールが主催するイベントまでたくさんあります。そこで、お気に入りの先生を見つけたら通って習うのも良いと思います。そして、それを吸収してあなただけのスタイルをみつけてみてください。

「自分なんかのレベルでキャンプに参加していいの?」

このような疑問を持つ方もいるかもしれませんが、どんな斜度でもターンができるレベルなら問題ないです。それに、よくキャンプに参加するキャンパーの人達はとっても優しい人が多いです。キャンパーの方はお一人で参加する人がほとんどで、人付き合いがうまくなっていくんでしょうね。あと、すでにスノーボードという共通の話題があるので、すぐに親しくなれます。

また、色々なキャンプに参加することによって「あ、あなたはあの時のキャンプにいましたよね?」なんてことになって新たな交流に繋がるケースもあります。

なので、どんどんキャンプに参加してあなたのレベルアップとともに交友関係も広げていきましょう。

まとめ

ここまでで初心者がスクールに入ることのメリットとデメリットについてお話しました。最短で上達したいのであれば、プロから教わるのが一番早いです。そして私のおすすめは、全くの初心者の方は多少高いですがプライベートレッスン。中級者はグループレッスン。上級者は各種キャンプに参加するのが良いと思います。スクールをうまく活用してあなただけのスタイルを見つけてください。

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