ほけん業界に潜入して1ヶ月ちょっとが経ちました。ただ、そのうち1ヶ月は研修だったので、ようやくほけん業界の中に、片足のさらにつま先くらいを踏み入れた段階ですが、どうやら僕が就職した保険屋は「普通」とは異なるようです。
あるときのお客さんは、医療保険のパンフレットに丸をつけて
「この医療保険に入りたいんですけど・・・」
と言って来たお客さん(この言い方好きじゃない)に、結局何も加入させずに一旦帰らせちゃうという時がありました。
「普通の保険屋」さんは、「是が非でも」契約させたいというケースが多いのも関わらず、
なぜ、何も契約させずに帰らせちゃったんでしょう・・・。
あるとき医療保険のパンフレットを持ってご来店いただいたお客様がいまして、対応したのは僕の店長(僕が就職するときの面接(飲み会)をしてくれた人)です。
しかも、そのお客様は丁寧に医療保険のパンフレットに丸までつけて、「これに入りたい」とおっしゃっていました。
通常だったらそのまま手続きすれば、医療保険の契約はすんなりとできたはずです。
しかし、うちの店長は何を思ったか中々契約の手続きにうつりません。
聞く耳を立ている僕としては「なんでだろう?」と正直思っていました。笑
中々、契約の手続きに行かない間に説明していたのは「ほけんのカタチや理想の持ち方」についてでした。
なぜ、そんな回りくどいことをしたのか?
そのあとのお客さんとの会話を聞いていく中で、でてきたフレーズを引用します。
もしご契約すれば、これから一生涯のお付き合いになるので、ちゃんと「ほけんの持ち方」をご理解いただいた上で、必要なほけんをお客様に選択いただきたいと思っています。
というようなことをうちの店長は言っていました。(確かこんな感じ。)
そしてそのときは、すでに加入意思があるにもかかわらず加入させずに帰らせてしまったんです。苦笑
一度冷静になって考えて欲しいとのこと。
お店の売り上げだけを考えていたら、加入させることは簡単にできたと思います。
でも、それをさせなかったんですね。
僕が抱えいるほけんのイメージと言えば、義理・人情に訴えかけて成約するイメージがありましたが、それが100%覆りました。。。
「うちの店長は、頑固な職人か・・・」
まぁ、正直こう思うときもあります。笑
ただし、それが「長期的」にみれば明らかにそちらの方がいいんですよね。
僕もスノーボードの上達プログラムをインターネットを通して提供しているんですが、「全ての人」に買って欲しいとは思っていません。
むしろ、僕のスノボ上達プログラムを「気に入った人にだけ」買って欲しいと思っています。
なので、そういう「売り方」をしています。
それは逆に、僕のスノボ上達プログラムを「嫌いだと思う人は買わない」というフィルターをこちらから作っているんですね。
営業歴としても実績としても僕よりも店長の方が圧倒的なんですが、自分の「信念」にしたがって、提案をするっていう感じには「共感」しました。
ほけんっていうと何かと嫌われるイメージがありますけど、いまの店長は「どうぞ、嫌うなら嫌ってください。嫌なら他の店舗で加入すればいいですよ」ばりの雰囲気を感じます。笑
で、何が言いたいかっていうとその店長は、自分の信念を通すことがお客様のためになるって思っているんですよね。
そして、僕も近くで見ていてそう思いますし。
お客様の顔色を伺って、話を盛って提案してもいつか「ボロ」がでます。
それだったら自分の信念に従って話をした方が100倍楽で、しかも楽しいと思うんですよね。
ここまで読んでて「うそだろ」と思うなら、どうぞうちの店長の話を聞いてみてください。笑
売られた喧嘩は買います、うちの店長が。笑
うちの店長はワンマンと勘違いされやすい人らしいですが、僕は人柄も好きです。
転職した理由の一つに、店長夫婦の人柄がありますからね。
じゃなきゃ、嫌いなほけん業界にわざわざ転職しようと思いません。笑(しかも山梨から千葉に引っ越してまで。)
ほけん業界のことは嫌いでしたけど、この店長夫婦のことはなんか好きだったんですよね。
そんな人の下で純粋に働いてみたいなぁって思って、「あやしいほけん業界」に潜入調査してみてました。
この辺りの話の続きはまた今度とうことで。
今日もありがとうございました。
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